子宮内膜症が不妊の原因に?

 

子宮内膜症は、子宮の内側以外の部位に内膜に似た組織が増殖する病気のことで、疼痛(痛み)」と「不妊」によって女性のQOL (生活の質) を著しく低下させてしまいます。

 

《 三大症状 》

  1. 月経痛(生理痛)
  2. その他の骨盤痛(慢性骨盤痛、性交痛、排便痛)
  3. 不妊症

 

 

 

実際のところ、子宮内膜症は一言では言い表せないほどに「病気の程度」「病態」「治療法」が多岐にわたり女性にとっては非常に厄介な病気の一つとも言えるでしょう。

 

 

 

子宮内膜症とは

「子宮内膜」は赤ちゃんが宿る(受精卵が着床する)組織のことで、毎月月経の際には剥がれて、出血とともに腟から出て行きます。ところが、(原因は詳しくわかっていませんが) この組織が別の場所にできてしまうのが子宮内膜症なんです。

 

 

原因が特定されていないため、具体的な予防法はありません。唯一、治療以外に内膜症の予防・治療となるのが妊娠閉経…と言われています。

そういったことから、「妊娠中は月経がありませんから妊娠すると内膜症はよくなります。」「ですから早く赤ちゃんを作ってください」などと短絡的に指導されることも・・・

 

とはいえ、

「妊娠しなさい」と言われても人によって立場はそれぞれ。結婚していないかもしれませんし、赤ちゃんを望んでいないのかもしれません。

 

 

 

子宮内膜症は増えている?

よく内膜症の特集などで、「子宮内膜症は増えている」と言うフレーズを目にします。実際のところどうなのでしょうか?

その答えは、、、「?」です。なぜなら、昔は内膜症という病気の概念がなかったため統計は取られておらず、当時の内膜症の発生率などはわかっていないからです。

 

ともあれ、現代人は (昔と比べ) 栄養状態がよく初経年齢が早まっています。加えて、「結婚年齢は上昇」「初産年齢は30歳超え」「妊娠回数は減少」「出産は多くて3回くらい」・・・

(平均的な日本人の閉経年齢は52歳)

 

 

これに対して昔の人は、初経が遅く、早期に結婚し、妊娠・出産をしていました。さらに、出産の後すぐまた妊娠…と出産の回数が多く、閉経の時期は早かったようです。つまり、現代女性と昔の女性では、生涯の月経回数が大きく異なります。

これらのことを総合して考えてみると、現代女性の方が内膜症にかかりやすい人生を送っている、と言えるのかもしれません。「環境の悪化により病気が増えている」ということも言えるでしょう。

ただし、まとめますと「現代女性に内膜症が増えている最も大きな要因は、月経回数が増えたこと」と思われます。

 

 

 

「炎症」と「癒着」

再三申し上げている通り、子宮内膜症の原因はよくわかっていませんが、内膜症と関連する現象として「炎症」「癒着」があるんだ…ということをここで覚えておきましょう。

そもそも子宮内膜症は細菌感染などで起こるわけではなく、「炎症」→「癒着」→ 「疼痛」となって現れます。

 

 

この「癒着」は、痛みの原因になるだけでなく臓器の機能を損ねてしまいます (卵管が癒着していると不妊の原因に)。

すなわち、「疼痛」と「不妊」は「炎症」と「癒着」によって引き起こされている、と言えるのです。

 

 

 

早期発見が大事

子宮内膜症であっても、早期発見を行い適切な治療 (手術 or 薬物療法) を行えば妊娠は十分に可能です。月経の回数を重ねるごとに、以前よりも痛みが増している…と感じたらできる限り早期に婦人科を受診した方がよいと言えるでしょう。

1回の月経期間が長くなったり、経血量が増えたりする場合なども同様です。

 

 

また、月経時以外の出血が増え、頻繁に腹痛や腰痛が起こりやすくなる場合もありますし、頻尿になったり、逆に尿意を感じても尿が出にくくなったりすることもあります。さらに、便秘もしくは下痢を繰り返すといった症状が出ることもあります。

ほかにも、性交時に痛みがある、頭痛、吐き気、嘔吐、発熱、めまい、動悸、貧血などが起こるケースもあります。

 

もちろん、症状には個人差があります。子宮内膜症以外の病気の可能性だって考えられます。

何れにしても、異変を感じたらすぐ病院に行く習慣を身につけておきましょう!

 

 

関連記事: