タモリ橋田壽賀子に学ぶ「友達を減らす」生き方とは

「私には友達がいない」

そう話すのは、作家の橋田壽賀子さん(91才)。夫と死別し、子供も親戚もいない橋田さんは今、心から安楽死を熱望しています。

多くの同級生はすでに鬼籍に入り、今や心を通わせる友達はいません。だから、認知症になったら安楽死で逝きたいと本気で思っているのです。

 

「だから、タモリさん(71才)のおっしゃることはよくわかるんです。もう友達はいりません。」

橋田さんが賛同したのは、タモリさんの『SMAP×SMAP』(2016年12月放送)での発言。

「友達なんかいらないって。どんどん減らしていってるの。切ってくの。」

 

SMAPのメンバー5人を前に、淡々とそう話したタモリに、「救われた気がします」「本当によくわかります。」「友達は少なくてもいいんですね」と、世間からも共感の声が広がっています。

 
 
 

橋田壽賀子の生き方

「私の元気の源は旅なんです。ずっと1人で脚本を書いていますから、旅に出るのが楽しみで仕方がないんです。」

「旅に行けると思うから書けるし、行ったらまた書きたくなる。それに仕事で嫌なことがあっても、旅に出ると全部忘れちゃう。」

 
そう言って笑う橋田さんは、旅のエッセイ集『旅といっしょに生きてきた』を出版。年末は100日間かけて南極旅行に、そしてこれからも、命ある限り旅を続けていく予定です♡

20代の頃から旅行が大好き!1年の200日を海外で過ごしたこともあります。そんな橋田さんは、最近はクルーズ船の旅行にハマっているようです♡

 

 

「旅は私の好奇心を満たしてくれます。何より、人との出会いが大きな魅力ですね。そこには、仕事では出会えないような人たちがいます。その人たちと話していると、ものすごく新しい発見があるんです。」

数々の旅を通じて、気の合う友人 (のような人たち) がたくさんできました。が、日常生活での付き合いはほとんどありません。

 

「その時々のお互いの気分で、“また旅行行く?” とか “あの船に乗る?” とか言って、その時に会う程度です。旅好きの人にはどこか共通点があって、すごくアッサリした関係なんです。」

 

 

 

プライベートには踏み込まないのが信条

橋田さんは、旅先で出会った友人だけでなく、普段の交友関係でも、「(家庭や仕事など) プライベートな話には踏み込まない」ことを信条としています。

特に女性の場合は、結婚して家庭に入ると “ママ友” の付き合いが義務みたいになりがちです。橋田さんは、こうした風潮に違和感を感じており、「適度な距離感で友人と付き合う」ことを強く勧めています。

 

 

「毎日毎日電話するとか、しょっちゅう一緒にご飯を食べに行くとか。。。変にプライベートに深入りして関係がこじれてしまったら、もったいないですよね。そんな、ベタベタする関係の友達は要りません。」

 
 
 

 

タモリさんの “友達を切る”って言葉にドキッとしつつホッとする人々

認知科学や心理学の分野では「人間の幸福のメカニズム」が研究されているのですが、それによれば、「友達の数が多い人ほど幸せ」ということがわかっているらしいのです。

ちなみに、ここでいう友達は、“多様である” ことが条件とされています。職業、年齢、性格、国籍…自分とはあらゆる面で異なる様々な種類の友達を持っている人の方が、そうでない人よりも幸せなんだ…とデータは示しているようです。

 

いつも同じ人とつるんで過干渉になっていくよりも、たまに会うくらいの友達がたくさんいた方がいい…ということなんですね!

 

 

こうした「幸福のメカニズム」が存在するということを心に留めておきつつ、世間の人たちは「友達」についてどのように考えているのか、以下で少しみてみましょう。

ある週刊誌が男女数百人を対象に「不要な友達との関係を切るかどうかについて」行なったアンケート調査によれば、「切る!」と答えたのはわずか17%…

多くの人たちは、本音の部分では切りたくても「切れない」事情があるようです。

 
 
 

腐れ縁を “切りたくても切れない” 人々

Aさん (50代女性) は、高校時代からの友人Bさんとの関係を、切りたくても切れないといいます。姉妹って呼ばれるほど仲が良かった2人は、結婚後も家族ぐるみで付き合ってきました。それが、お互いの子供の大学受験を機に変わってしまったのです。

 

Aさんの長女は現役で第一志望の大学に合格。一方、Bさんの長男は優秀だったのに不合格…。これを機に、Bさんはみんなで集まった時、まるでAさんが存在していないかのように無視するようになっていったのです。

それでも、子供や夫たちは相変わらず仲が良いので、関係を絶ちたくてもそうできないのです…

 
 
 

友達がいないと “孤独” なの?

♪ 〜 1年生になったら友達100人できるかな〜♪ 〜♪、と幼い頃に歌ったあの曲のように、「友達は多い方がいいに決まっているじゃん」と誰しもそう思って生きてきたはずなのに、実際は…

「友達がいないと孤独だし、そもそも友達が少ない人はどこか人間として欠陥があるかのように思われるのではないか」。。。そんな思いにとらわれてきた人も少なくないことでしょう。

 

超高齢社会の中で、他者とのつながりが認知症予防にもなるとの研究もあり、そうした (友達はたくさん必要 ) とする考え 方は拭い去り切れません。そんな中、なぜタモリさんの言葉に賛同の声が相次いだのでしょうか?

橋田さんは、タモリさんの言葉に共感する理由をこう明かしてくれています。

「しんどいですもん。心にもないことを言わなきゃならない友達ばっかりで、本当の友達がいないから。みんなお義理です。」

「もし私が仕事をしなくなったら誰も私のところなんか来ませんよ。そうやって裏切られるのがわかってるから、最初から深く付き合いたくないんです。」

 
 
 

終わりに

橋田さんは、公私共に仲が良いはずの女優・泉ピン子さんのことをこう語っています。

「ピン子は全くもって仕事上のお付き合いです。もしもの時も、見送ってもらうつもりはありません。」

 

しかし、そうばっさり言い放った後で、少しだけ寂しい表情を浮かべながらこうも続けます。

「不幸といえば不幸かもしれませんねぇ。あんなにいっぱい、いい友達が周りにいるのに、誰も信用してないだなんて。」

 

「なんて不幸で嫌な人間なんだと言われても仕方ありません。でも、本当にありがたいとは思いますけど、他人には全く期待はしてないんです。」

価値観は人それぞれ…

どんな人生をどう生きていくか、決めるのは本人次第…

 

確かに、人は1人では生きていけませんが、世の中に、うわべだけの付き合いに疲れ切っている人たちが溢れていることも事実のようです。

そうであれば、少なくとも晩年は、安心して心委ねられる数人の友だけを残して、あとは深く関わっていかなくてもいいのではないでしょうか (ストレスフルな “友人依存症” からは脱却しましょう)。

 

勇気をもって、(ニセの) 友は切り捨てましょう!

本当の自分らしくあるために…

 
 

関連記事: