米軍基地に破壊される沖縄の大自然

 

国の特別天然記念物のノグチゲラなど、多くの希少な生き物を育む沖縄本島北部の「やんばる」地域で、米軍のヘリコプター離着陸帯建設による生態系への深刻な影響が懸念されています。

ここには隣接する国立公園と同様の生態系が広がっていますが、森が切り開かれ、伐採は2万本以上…

 

1996年、日米両政府は訓練場の一部返還に合意。返還されない区域にヘリパッドを造ることが条件でした。

このとき、国や防衛省は環境への影響を全く考えていなかったのです。正式な調査を行わないまま、無責任にも「希少種などの生息環境や繁殖環境に大きな影響はない」としてしまったのです。

 

しかし、実際には、(建設地付近は) 防衛局の評価で貴重な生態系が確認されていたのです。飛べない鳥ヤンバルクイナやキツツキの一種ノグチゲラ、甲虫ヤンバルテナガコガネなど、絶滅危惧種や固有種が多いのです。

 

ヤンバルクイナ
ヤンバルクイナ

 

 

2016年秋、環境省はやんばるの森の広い範囲を国立公園に指定しました。国内最大規模の亜熱帯照葉樹林を「日本を代表する傑出した地域」と評価したわけです。

 

一方、同様の生態系を持つ北部訓練場は対象外…

やんばる国立公園は開発が規制されますが、その隣にある訓練場では、これまで通り米軍が軍事訓練活動を繰り返すのです。

 

ヘリパッドは一部完成。防衛局は2016年夏から残りの建設を推し進めています。これに反対する市民たちに対し「土人!どけっ!」などと暴言を放つ機動隊。

この工事により、2万本以上の樹木が伐採され、ノグチゲラの住処になり得る樹齢数十年の大木なども含まれているのです。

 

ノグチゲラ
ノグチゲラ

 

環境破壊…

住民感情無視…

 

このような国の政策には報道規制がかかり、メディアではあまり紹介されません。

 

防衛局は工期短縮のため、「動物への影響を少なくするため少しずつ施工する」予定だったところを、一気に進めました。これに対して沖縄県は「問題だ」と抗議しますが、作業は強引に推し進められています。

さらに、建設に反対する市民によると、森林管理署と交わした事前協議書では「幅4mとしていた作業用道路が、いつの間にか勝手に7mも伐採された場所もあった」ようです。

 

ヤンバルテナガコガネ
ヤンバルテナガコガネ

 

防衛局は「全ての場所で幅4mにしていたわけではない」「環境への影響はない」と説明。

防衛局は、県や住民が問題点を指摘しても真摯に対応せず、いつも工事を強行し続けてきているのです。

 

ヘリパッド建設により、森林の生態系が乱されるばかりか、土砂が沢に流れ込むことによって両生類や水生昆虫の生態まで脅かされてしまいます。オスプレイの高温の排気や風圧なども、周辺環境に悪影響を与えてしまうでしょう。

 

沖縄の生態系を破壊する米軍ヘリパッド

 

仕事とはいえ、「環境を破壊する」父親を持った子供たちの胸には「尊敬できない」「軽蔑すべき」親への複雑な感情が、大きなシコリとなって生涯残り続けることにもなるでしょう。

 

一連の米軍基地問題を見ているだけで、人間の悪の部分がイヤというほど感じられてしまいます。

 

純真な天使として生まれてきたはずの赤ん坊は、なぜ汚れてしまうのでしょうか?

 

 

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