漫画「サラリーマン金太郎」の名言集 (1〜6巻)
「サラリーマン金太郎」は、主人公・矢島金太郎のサラリーマンとしての活躍と成長を描いた硬派なビジネス漫画です。漁師をやめて上京してきた矢島金太郎は、亡き妻の忘れ形見・竜太を背負い、目指すは一流企業の「ヤマト建設」。
しかし、この男の過去はというと、元は暴走族「八州連合」のリーダーという型破りな経歴を持っているのです。
「男一匹ガキ大将」「硬派銀次郎」「俺の空」などの作者として知られる漫画家・本宮ひろ志による本作「サラリーマン金太郎」からの名言を以下でターンとご覧あれっ!
「サラリーマン金太郎」1巻〜3巻より
黒川専務
「人間は1人じゃ生きられない。人間の社会には上下関係がある。その中でバランスをとって生きていくことが人間が身につけた知恵だ。それは言葉遣いであり相手に対する態度だ。」
金太郎
「会社の連中、じいさん (会長) の顔を見てる時は穏やかな顔をしている。しかしよぉ、社長 (建設省から天下ってきた大島) の顔見ている時はビクビクしてんぜ。」
「じいさんが会社を諦めちまったら、あの会社は決まりばかりに縛られ、ビクビクしながら上の顔色見て暮らす会社になっちまうぜ。」
会長の妻
「会社を経営するってことは、成功すればね、財産よりもっとすごいものが残るんだよ。人間という財産がね。会社を創業して育ててきたオーナーは社員をそう思えるんだ。そこへいくとサラリーマン上がりの社長はダメだねぇ。権力に対する欲望が先行するんだ。」
オカマのるみちゃん (元八州連合の萩本徹)
「もし、私が生きてることで誰かひとりにでもタシになってるんなら、私、一生懸命生きてくよ。」
三田善吉
「もはや一国単独では地球のバランスははかれない。地球単一国家が次なるストーリーのテーマならば、日本という国家の消滅は必然でしょう。」
「政治家も官僚も明確なストーリーを何一つ持っていない。保守的な発想のもと、己らの政治的経済的利益を追い、日本をがんじがらめにしている。」
「ワシは大の官僚嫌いだが、彼らの気持ちもわからないではない。プライドだけを高くして、金の入りが少ないとなれば、人間否応なしにひん曲がりますよ。」
大和会長
「会社役員の力争いなどは高校生の殴り合いの喧嘩と変わりない。」
三田善吉
「確かに、喧嘩慣れしていないから、実に女々しいやり方ですな。」
黒川社長
「実社会の人間関係はほとんどが上下関係。上の者は部下をどう掌握するか、下の者は上司にどう認められるか。これを認識できなければ、上司をムカつくやつだと思い、ドロップアウトしていくか、反対に組織の中に埋没し、無力にマニュアル通りこなす取り替えのきく人材となってしまうか、そのどちらかだ。」
「大将の条件は2つ。一つは正直であるということ。もう一つは気前がいいということ。この気前良さというのは、下の者に対し、自己を犠牲にしてでも守ってやるという精神のことだ。」
「サラリーマン金太郎」4巻〜6巻より
金太郎
「私は会社と恋愛をしたい。」
金太郎の亡くなった妻
(金太郎の夢の中で)
「私はちょっとの間しか一緒にいられなかったけど、金ちゃんの奥さんになれて本当に幸せだった。金ちゃんの人生はまだそっちで長いから、私のことはもういいのよ。本当にありがとう。」
金太郎
「人間が持って生まれた責任に対する思いってもんからは、いくらごまかしたって逃げられるもんじゃねぇ。それが犬猫と違う人間の証しだろう。テメェの損得ばかり考えるこすからい野郎にダチは出来ねぇぞ。」
神永元大和建設専務
「役人も政治家もマスコミも、個人として責任を取りたがらないサラリーマン病ですよ。」
「金太郎は、保身のためなどと不自由な根を張っていない。」
金太郎
「オフクロよぉ、オヤジの悪口は一回も口にしたことはなかった。病気で死ぬ時も、痛いとかつらいとか一言も言わなかった。おらぁ、子供心にオフクロに教わった気がした。死ぬ時はこうやって死ねって。」
「あのオフクロの子に生まれて本当に嬉しいと思っている。」
鷹司誠士係長
「政治家、役人の根底には、リーダーの不在、集団による指導の無責任さ、創造力の欠落があります。」
金太郎
(結果的に金太郎の父に殺人の罪を負わせ服役させてしまった弟分の三葉会・神崎が金太郎に謝罪した際)
「いつまでも昔のことを背負ってたんじゃ前に進めませんよ。気にするのはなしにしましょう。」
金太郎の弟分・椎名
「ツキってのは一晩で変わっちまうが、運ってのは一生ついて回るもんだ。」
黒川社長
「いい仕事があって初めて人材は育つものだ。」
伊郷副支社長
「俺はサラリーマンてのが大嫌いでな。どいつもこいつも全体の画を描けない部品人間ばかりだ。」