「幸福」「希望」のない日本の未来に必要なものは?
まずはじめに
育児には、多額の費用と労力が必要です。共働き世帯においては、安心して保育園に子供を預けることができず、夫婦どちらかが仕事を辞めなければならない場合もあります。そして、一度会社を辞めてしまうと、正社員として再び職を得るのが難しい国「日本」。
しかしながら、「幸福度」を高めるためには「所得」を高めなければなりません。このことは調査の結果で明らかになっています。つまり、幸福度の高い社会を目指すには、個々人が所得をしっかりと得られる基盤が必要なのです。
幸福を感じにくい社会「日本」
『子供を持つことは莫大なコストがかかる』
こう聞いて、結婚や出産をためらっている人も少なくありません。ある調査では、「結婚している女性は精神的に幸せで生活面でも満足度が高いけれど、子供を持つと精神的な幸せは感じるものの生活面の満足度は低くなる」という結果が出ています。
社会制度に問題があるのであれば、早急な対策が必要です。
「お金や時間がないから結婚できない、子育てもできない」・・・それでは、「豊かな社会や生活」というのは一体どういうものなのでしょうか?
戦後の日本社会では、「豊かな家族生活」を築くことが幸福を約束するためのガイドラインでした。このガイドラインに沿って、「豊かな家族生活」に必要な商品を揃えることが社会で評価され、幸福を感じるための手段だったのです。
このような「幸福」を常に感じていくためには、家族が経済的に豊かになり続けることが不可欠です。しかしながら、今や経済の高成長は見込めません。少子高齢化が進み、現役世代の可処分所得は減少しています。
将来的には若者の半数近くが生涯未婚だと予測され、離婚も増えているという現実。。。
世界でも珍しい「希望」なき日本
「たとえお金がなくても、結婚して幸せだという場合もあるのではないでしょうか」
いやいや、
「経済的に豊かじゃないと真の幸福を感じることはできないよ」
考え方は人それぞれでしょうが、「(全ての人に) 文化的に最低限の生活を保障するためには、やはり (ある程度は) 経済的な豊かさを維持する必要はある」と思うのです。
その上で、例えばボランティアのような「新しい形の幸福」が必要になってくるのではないでしょうか。
人間は、「満足度」を最大化するために何か行動を起こすもの。通常その満足は現在の幸福を保つためにあるのですが、未来の希望を実現しようとすることでも得られます。つまり、「幸福」と「希望」は人間が心を満たすための車の両輪のような存在なのです。
では、「希望」とはいったい何なのでしょうか?
「将来の自分の生活・仕事に希望はありますか?」というアンケートに対して、「希望がある」と答える方は年々減少傾向にあるようです。
「希望がある」・・・
海外では、例えばアメリカやイギリス、中国、韓国などでおよそ90%なのに対して、日本ではわずか35%…
残念ながら、
日本は今や世界的にも珍しい「希望を持てない人々」が集う国になってしまっているのです。しかしながら、希望が人間をつくります。我々は大いなる希望を持たなくてはなりません。
では、どうしたら希望が持てると思いますか?
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過去から学び、今日のために生き、未来に対して希望をもつ。大切なことは、何も疑問を持たない状態に陥らないことである。
Learn from yesterday, live for today, hope for tomorrow. The important thing is not to stop questioning.
(アインシュタイン)