うつ病患者の心はどこを向いているの?

 

「そもそも、うつ病って何?」と聞かれて、明確に答えられる人はどれくらいいるでしょうか?そしてこの質問は、実際「うつ病」になってしまった当事者やその家族にとっては非常に難しい質問かもしれません。

もう一つ。快復には病気の正しい理解と治療方法を知ることが必要なのですが、カウンセリングを受けたり薬を飲むといった対処療法に追われて、肝心の「正しい知識」がおろそかにしてはいないでしょうか?

 

誰にとっても身近な病である「うつ病」。。。その症状は、気分の落ち込み、不眠、罪悪感、絶望感、食欲の異常、自殺念慮などなど。発症の引き金にはストレスが影響しているとされています。

そんなうつ病は、脳内の神経伝達物質セロトニンの不足が直接の原因と言われていますが、まだまだわかっていないことも多いのです。

 

例えば、「患いやすさに個人差はあるのか」とか、「あるとすればその原因は何か」「遺伝と環境のどちらがより大きく影響しているのか」といったことは未だ正確には解明されていません。

一方で、「心 = 脳」なのか…といった疑問も健在です。

 

そこで今回は、うつ病の人の心の状態を、症状以外の観点から探ってみたいと思います。

 

 

 

健常者の心が「外」を向いているのに対し、うつ病患者の心は「内」を向いている

うつ病の症状は様々ですが、これには個人差がとても大きく、気分の落ち込みは共通するとしてもそれ以外の症状の出方は人によって異なります。ただ、「症状」ではなく「心の向く方向」は共通していて、皆一様に「内」側を向いているのです。

私たちは、仕事や勉強など何かに集中しているときにはその物事について真剣に考えています。しかし、それ以外の時間、例えばオフタイムや移動時などは何を考えているのでしょうか?

 

 

その答えはこうです。健常者は「外」、つまり、周囲のものを感じ考えて生きているのに対して、うつ病患者たちは自分の「内」について感じ考え生きているのです。宇宙よりも広いとさえ言われている脳内の世界をひとり彷徨っているわけです。

そう考えると、うつ病は「(外の) 環境に注意を向けることができなくなってしまう」病ということもできます。常に「内」を「内」を向いてしまうわけですね。

 

この原理をしっかり理解できさえすれば、患者の周囲の人たちは、苦しんでいる当事者の心をもっともっと理解し共感を示すことができるのではないでしょうか。

こういった点も考慮し、新たな対処療法が実行されていけば、今よりも少しは、当事者たちの苦しみが和らぐかもしれませんね。

 

皆さんも、

試行錯誤しながらで結構ですので、うつ病患者さんたちの「心」を「外」に「外」に向くようにあれこれ工夫してみてください。きっと、何もしないよりは光が見えてくるはずですよ。

 

 

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