榊原郁恵に学ぶ!「年をとるのは悪いことばかりじゃない」という話

 

女優でタレントの榊原郁恵さんは、「最近、年を取るのは悪いことばかりじゃないんだと分かってきたんです  」とおっしゃっています♡

「仕事の現場では自分より若い人ばかりですし、バラエティーでもCMでも若々しくノリの良いリアクションを求められることが多いんですね。実年齢より若く…というのはうれしい半面、私だって年を取るわけですから、先を考えると不安にもなります。」

 

そんな中で、人生の節目である “還暦の役” を演じたことが冒頭の言葉を生み出したようなんです♡

 

 

 

 

60代の青春ドラマを演じて…

物語の内容は「熟年離婚」「認知症」「ホスト狂い」と、かなりハードなものでしたが…「今の我々の老後」として、本当にあってもおかしくない話ばかりです。特に認知症は。。。

 

「女優に限らず女性は、年を取る、つまり老けていくのは良くないことだとして真剣にアンチエイジングに取り組むじゃないですか。食事から生活全般まで。」

「でも私は『年を取るのは悪いこと』と捉えるのにすごく抵抗があって、年を重ねていくというのは自分の中にいろんなものが年輪として積み重なっていくことだとも思うんです。シミもシワも、変化していくことを恐れていたら自分の将来が辛いものになっちゃうんじゃないかなと。」

 

「……と思ってたんですが、外見的な変化を放ったらかしにしているのはやはり女優としてはいけないんだなということに最近気付きまして(笑)。」

「女優さんたちは皆さん『何もやってないわよ』と言うんですが、それは新しい特別なことはやってないという意味で、地道に生活習慣として身に付いてることがそれぞれあるんですね。」

 

 

 

 

「認知症」や「体力の衰え」は備えで何とかなるもの?

 

一方で、内面的な話をすれば

『年を取る』ということは生活の中でいろんな人たちと出会い、仕事や体も変化してきて、それを全て受け止めるということです。

 

・人生は苦労することに意味がある

・辛いことを乗り越えていくことで人は成長し、そのことにこそ人生の意味があるんだ

 

といったような言葉も囁かれていたりしますよね?皆さんはそのあたりのことをどう考えていますか?

 

 

とはいえ、

やっぱり怖いのは認知症体力の衰えです。体力の衰えは、ちゃんとした人は準備しているんですよねー。私はここ数年、ピラティスを「これって本当に効いてるのかなぁ?」と思いながらも続けているわけなんですが、

 

皆さんはどうですか?

 

 

とにかく、私自身、(まだそんなに歳じゃないはずなんですが)  最近めっきり物忘れが激しくなった気がします。さらには、駅の階段でコケたりもしています。トホホ…です。

 

 

 

 

 

いつも元気な印象の榊原郁恵さん♡

「私って、スタッフからファンの方々にまで、すごく大勢の人に守られてるんですよ。」

 

そう思えていること自体が素晴らしいことなのですが、とにかく郁恵さんは「いつも元気」で「落ち込むことがない」印象がありますよね!そのあたり、実際のところはどうなんでしょうか。

「小さなことでは (悩んだり落ち込んだりすることは) ありますよ。でも、次の日の仕事に尾を引くと嫌なので、そういう時は『ちょっと置いといて!』とするんです。」

 

若い頃はとにかく何でも後悔する方だったという郁恵さん。「あの時ああすればよかった」とか、「なぜこの道を選んじゃったんだろう」とか、よくクヨクヨしていたそうですよ。反省じゃなく後悔ってやつを。

でも、それを主人(俳優の渡辺徹さん)に、まだ付き合っていた時の彼に注意されて改善されていったようです。徹さんは何事に対しても前向きで、「俺の一番嫌いな言葉は努力だ」と言い切るくらいにお気楽な感じの人のようです。

 

 

そんな徹さんからある日、「何でそんなに後悔するの?終わったことは仕方ないんだし、失敗したと思ったらそれを学べたと思って礼を言えばいいじゃないか」と言われ、救われたことがあったとか。

「それが転機となって、今では私もお気楽になっちゃったんです(笑)。」

 

「落ち込んで反省して、『今後は勢いで何かやるんじゃなく、慎重に考えてやろう』と思っても、うまくいかないんですよ。そうしたら主人から『お前は勢いでやるのが一番いいんだ。考えても駄目なんだよ!』と言われ、また救われちゃって。」

 

いい話ですね〜。

 

そう考えると気が楽になります。

 

 

 

 

 

記憶力は衰えど…

ただ、(どうしても仕方のないことなのですが) 年と共に記憶力は衰えていきます。郁恵さんもそうです。台本のセリフが頭に入らない、覚えられない。

『努力が一番苦手だ』と言っていた徹さんも、時間を割いてあの手この手で覚えなければならない状態のようです (笑)。

 

「主人は2015年にシェークスピアの舞台をやってるんですけど、寝言でもセリフを言うくらいでした。あぁ、苦労してるんだなー、そういう年だもんな私たち……と、その姿を見て改めて愛おしく思えたりして。」

以前は舞台のたびにカリカリしていることが多かったようですが、歳を重ねるにつれ、(お互いの状況のことが) だんだん理解できるようになってきて…

 

 

「あぁ、これって年を重ねてきたからこそ思えることなんだなー。年を取るって悪いことばかりじゃないんだなー。」

 

 

 

 

 

お野菜の生命力はすごいっ!

郁恵さんは (実家の) 厚木で野菜を作っているそうですが、ダイコンの種の生命力に驚かされているようです。

 

「食料自給率がどんどん低下していくことに、日本の危機を感じたわけですよ(笑)。これまで親や先輩のお世話になってきたけど、もう次の世代に何かを残していく年代なんだと。それで農業を勉強してみたんですが、やってみたらとんでもなく難しい。」

「天候のような動かせないものを相手に、いろんなノウハウがあるんだなーと。それに農業は窒素・リン酸・カリの化学の世界なんです。最初は『石灰窒素?はあ?』という感じでしたけどね。」

 

野菜はしゃべりませんが、育ててみると『やっぱり生き物なんだなー』と感じることがあるようで、郁恵さんは子供にもよく言うことがあるんだとか。

「種ってすごくちっちゃいのよ。この種が最後はこんな大きいダイコンになるって、野菜ってすごいと思わない?」

 

 

 

 

おわりに

1959年生まれ、神奈川県厚木市出身の榊原郁恵さんは、1976年に第1回ホリプロタレントスカウトキャラバンでグランプリに選ばれたことをきっかけに芸能界入りすることになりました。

歌手として「夏のお嬢さん」などのヒット曲を持ち、ミュージカル「ピーターパン」では初代ピーターパン役を見事に演じきりました。

 

 

現在は、「いきなり!黄金伝説。」などのTVバラエティ番組や、「榊原郁恵のハッピーダイアリー」などのラジオ番組をはじめ、ドラマ、CM、映画、舞台と縦横無尽に活躍されています。2015年には「ロボットタウンさがみ応援大使」にも就任されました。

 

 

そんな郁恵さんは、舞台への意気込みを以下のように語っています。

「気負わずに、まっさらな気持ちでやれたらいいなと思ってます。舞台の上では皆さんの胸を借りるような気持ちで。走るんじゃなく、一歩一歩深い歩みで進んでいけたらいいですね。」

「もっとも、『あ〜、セリフが覚えられないっ、どうしよう!」って苦労することもあるんですけどね(笑)。」

 

 

 

 


最終更新日:2017/12/03