金木犀 (きんもくせい) の剪定時期と方法について【まとめ】

 

秋 (9月下旬〜10月頃) になると甘く強い香りを漂わせる金木犀 (きんもくせい)はジンチョウゲ・クチナシと並ぶ三大香木 (さんだいこうぼく) の一つで、とても生育旺盛な植物です。放っておくと縦にも横にも大きく広がってしまいます。そこで、株をコンパクトに維持し、病害虫の発生を抑えるために剪定 (せんてい) が必要になってきます。

花が咲き終わったあと、一度剪定するといいでしょう。 剪定で切り落とす枝の部位やコツを覚えて、年に1度すっきりさせましょう。ここでは、剪定の時期や適切な方法などを紹介したいと思います。

 

育てる前に

キンモクセイは初心者にも育てやすい庭木のひとつですが、栽培を始める前にまずは基本情報を確認しておきましょう。

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剪定しないと伸び放題

キンモクセイは枝葉が対になって出てくる常緑樹で、枝葉が茂りやすく (1年で15cm以上)、放っておくと全体が広がりすぎてしまいます。

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剪定のメリットは?

剪定とは、木の枝を切り樹形を整えることをいいますが、これには以下のようなメリットがあります。

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剪定のシーズンは?

一般的に花を楽しむ庭木は、花芽をつけてからは剪定できません。それを踏まえて、金木犀の剪定に適している時期は花が咲き終わった11月か成長がゆっくりになる2~4月がおすすめです。

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刈り込みと間引き剪定

放っておくと栄えすぎてしまうので、年に1回、秋の花が終わった直後から翌年の4月上旬までに一回り小さく刈り込みます。

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剪定する枝は?

剪定で大切なのは、切るべき枝を知ることです。

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剪定の方法 (基本)

「まずは外側から」といきたいところですが、慣れていない方は内側や幹周辺から生えている不要な枝から落としていきましょう(内側は3〜4年に1回)。

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剪定の方法 (より具体的に)
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刈り込みの方法

金木犀は本来、今年伸びた枝の剪定をします。枝は三つ又になることが多いので、真ん中の枝は根元から切り、両サイドの枝は別れたところから1 or 2節のところで剪定します。

赤いラインのところで剪定します。  残す枝の先端を上記のように剪定し、その後全体的に形を整えていきます。遠くから眺めつつ、残す枝と落とす枝を決め、少しずつ手を入れていきます。

(赤いラインのところで剪定します)

 

前年に刈り込んだ部分を目安に剪定します。そして、ある程度刈り込んだら少し離れて見て、形が悪い部分を整えていきます。

 

 

花が咲かない、その原因は?
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剪定のコツ・注意点は?
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おわりに

キンモクセイの剪定では切り落とす枝の種類がたくさんあって一見難しいようにも思えますが、何度か行ううちにコツが掴めてくるものです。適切な時期に行い、樹形を保ち、きれいな花を咲かせましょう。長く楽しめますよ。