発達障害だからこそできること

 

世の中には、発達障害の当事者やそのご家族・友人・同僚・恋人の立場から悩んでいる方がたくさんいらっしゃいます。様々な葛藤を抱えつつ、それでも「特性」を活かしながら前向きに暮らしている方もけっして少なくはありません。

ここでは、発達障害のマイナス面をきちんと受け止めつつ、ポジティブに生きていくための指針となるであろう話をしていきたいと思います。

 

 

おっちょこちょいだった子供時代

子どもの頃の私は大人しく、少しばかりおっちょこちょいなところがある子でした。そして、ときに癇癪を起こしたりイラッとしたり。。。

振り返ってみると、周りの人たちからするとどうでもいいようなことでもやけに傷ついたり、過剰に反応してしまっていたような気がします。

 

一方で、好きなことに没頭している時間は大好きでした。「過集中」の特性があるからか、何時間でも没頭することができました。

小学校に入学してもその性格 & 特性は変わらなかったのですが、いじめられたことから自分を抑えながら過ごす日々が始まります。

 

 

そこで特に目に突き出したのが「おっちょこちょい」。頻繁に飲み物をこぼしたり、忘れ物をしたり、テストで早とちりをしてみたり。。。

そのような凡ミスに対して、親や先生からはよく「何度同じことを言ったらわかるの?」と注意されていました。こうした一連の流れから、「自分はダメな子なんだ」と思い込んでしまい、自己肯定感が持てなくなっていったのです。

 

 

 

周りとは違う自分。どうしたらいい?

中学生になっても高校生になっても、「おっちょこちょいな性格」や「だらしなさ」、「報告・相談が苦手」なところは改善されず、我ながらほとほと困り果てていました。

その後、大学生になり、アルバイトを始めるようになってからようやく「自分は何か周りとは違う」ということに気づいたのです。「みんなのようには上手く働けない…」

 

「もっと早く」

「テキパキと動いて!」

 

もう、どうすればいいかわからない…

 

 

 

「発達障害かもしれない」という安心感

これまで、「自分はどこか他人と違う」「なぜなんだろう?」と思い悩んでいましたが、あることをきっかけに一瞬にして晴れやかな気分になれました。

「発達障害」というワードを検索で見つけてしまったのです。

 

 

「そうかっ、自分はこれなんだ。なるほど。」

こうして、腑に落ちた私はようやく安心感を得ることができたのです。なぜなら、常に「???」だった状態から原因がわかってしまったのですから。

 

その後の私はカウンセラーに相談し、「自分には何ができるだろう?」と模索しながら就職活動を始めていくことになるのです。

 

 

 

社会が作り出す「擬似発達障害」

ここで、ちょっと違う話をひとつ。皆さんは「擬似発達障害」や「発達障害症候群」という言葉を聞いたことがありますでしょうか。

これは、自分が抱えている症状を発達障害が理由なのだと思い込んだり 、遺伝子に問題がないのにまるで発達障害のような症状を見せたりする状態のことです。この背景にあるのは、「食生活の乱れ」「運動不足」といった生活習慣の問題です。

 

DVやネグレクトが影響している場合もあるでしょう。

こうして、社会 (大人たち) が本来の先天的な発達障害とは違う「擬似発達障害」を生み出しているのです。

「自分は、周囲と比べて何かが劣っているんだ」…

 

擬似発達障害の人たちは、生まれた後に外的要因によって脳の内分泌が変化し、前頭葉の機能が著しく低下し、その結果「発達障害の負の部分だけが現象として出てくる」のです。

これは日本だけでなく、先進国の若者全体に蔓延しているようです。DVやネグレクトがなければ、そうならずに済んだものを…

 

 

 

障害を活かせばスーパーマンになれる

一方で、発達障害の凸凹の凸の部分を活かす機会が少ない社会だからこそ、生きづらさを感じている人たちも少なくないようです。

一昔前であれば、発達障害の人たちが力を発揮することのできた職人的な仕事 (特殊な技能や図抜けた集中力を活かせる職業) が多く存在していたのですが、現代は、多くの人がサラリーマンになります。

 

 

発達障害の人にとって、普通のサラリーマン業務は性に合いません。ただし、現代だからこその「発達障害を活かせる職業」というのもあります。それはIT系。対人関係はあまり必要ありませんし、何より集中力を発揮できます。

ある場所では「変わった人」かもしれませんが、適した場所ではスーパーマンにもなれるんです。イチローや大谷翔平のように。

 

 

おわりに

欧米では、投薬による障害の矯正が行われることがあるそうです。発達障害の特性の一部である「多動」「興奮しやすい」「キレやすい」といった症状に有効に働く薬は確かにあります。

こうして、薬によって自己破壊衝動や犯罪行為につながるような欲求を抑えることはできるでしょう。

 

しかしながら一方で、

人格が改変されてしまったり、才能が薄められてしまうリスクもあります。

 

そうした現実を踏まえながら、これからは、発達障害の当事者が自身の発達障害について考え、それを発信していく。こうした試みがより一層大事になってくるのではないでしょうか。

役者、学者、アスリート、作家、映画監督、芸術家・・・

 

多くの発達障害者が自らが「発達障害である」ことを認めつつ、「個性の素晴らしさ」を発信していけば、世の中はもっともっと住み良い社会になっていくのではないでしょうか。

「共感」「愛」「利他の心」・・・

 

是非、皆さんの力で社会を良い方向へと変えていこうではありませんか。