過眠は健康にも脳にも深刻なダメージを与えるという話
現代人の多くは、眠りについて常に何らかのトラブルを抱えています。あるアンケートでは、日本人回答者の平均睡眠時間は6.5時間で、他の先進国より30分ほど短く、「眠りの質」に不満を感じている人が多いようです。
逆に、
だるい、眠い、やる気が出ない…。1日中ゴロゴロダラダラできたら幸せだろうなー。いっそのこと、ずーっと寝て過ごせたらいいのに。なんてことは、ダラダラ系の人間なら1度は夢見る生活でしょう。
もし本当に、
そんな甘い夢を現実的に実行してしまったら…
お家のベッドでゴーロゴロしてしまったら…
どうなると思いますか?
ちょっと真面目に考えてみましょう。
① 寝過ぎると死亡率や痴呆症のリスクが高まる
睡眠時間と死亡率の関係を調べた研究では、最も死亡率の低い睡眠時間は6時間半~7時間半です。これより短すぎても長すぎても、死亡リスクは高まるわけですが、特に、9時間より長い人は急激に死亡率が増加しています。
睡眠時間が長いと・・・
- レム睡眠の割合が増え、交感神経の働きが不安定になるため、心臓や血管に負担がかかり、長期的には心疾患リスクが高まるのです
② 廃人になるでしょう
体の重みとベッドにはさまれた圧力で、血液は体内に行き渡りません。最悪細胞が死んでしまう “床ずれ” はおろか、筋力は落ちまくってしまいます。筋力は1週間で10〜15%落ちるそう で、1ヶ月もゴロついていたら…エライことです。
骨 も弱くなり、骨密度は低下します。さらに、心拍数は上がり、血糖値は下がり、血液に含ま れる酸素は低下。体が常に酸素不足となり、疲れやすくなります。腎臓結石や肺炎のリスクも高まり、いいことなんて何一つありません。
③ その他
健康な人がダラダラ寝てばかりいると、自律神経が不安定な状態になると言われています。
体内時計は乱れ、生活習慣病を招き、脳は老化し、腰痛にもなり、情緒不安定にもなってしまいます。本当に、いいことは何一つありません!
ちなみに、
NASAが行なったゴロゴロ実験では、被験者となった男性は70日間ベ ッドで横になっているだけで報酬1万8000ドル(約180万円)をもらっていましたが、
心も体も、180万円では安すぎるくらいのダメージを受けてしまいます (間違っても、こんなバカな治験には参加しないでくださいね)。
代表的なものは以下の2つです。
◯ 過眠症:ナルコレプシー
突発性過眠症、反復性過眠症などがあります。10代での発症が高く、日中の強い眠気、居眠りなどの症状があります。
◯ 非定型うつ病
過眠・過食の症状があります。落ち込んだりウキウキしたりと感情に大きな波があるのが特徴です。
- 睡眠時間が短いと・・・
- 食欲が増え、肥満になりやすい
- 肌の老化が進行しやすい
- ストレスが溜まりやすい
- うつ病の発症リスクが増加
- 免疫力の低下・ガン発症リスクの増加
- 血圧の上昇と・心疾患リスクの増加
- 血圧上昇や肥満から、生活習慣病に
- 集中力が落ち、重大事故発生リスクが高まる
こうした情報やデータ自体の根拠や因果関係ははっきりしなくても、100万人という数字から得られたデータです。「睡眠時間と寿命の関係」 は無視できるものではありません。
可能であれば、毎日7時間前後の睡眠を意識してとるよう心がけましょうね!