人工透析中傷の長谷川ブログは差別助長テロ行為
『自業自得の人工透析患者なんて、全員実費負担にさせよ!無理だと泣くならそのまま殺せ!今のシステムは日本を亡ぼすだけだ!!』
これは単に「不適切な表現」だったでは済まされません。誹謗中傷・公序良俗に反すると捉えられかねない表現、事実とは異なる可能性のある内容を掲載・拡散させてしまうことは、犯罪ではないのでしょうか?
そして、この記事を書くにあたり、長谷川が取材したとされる10人以上の医者とは何科のどんな人なのだろう?
長谷川に同調する考え方の持ち主だったとしたら、危険思想極まりない人たちということになります。
タイトルに使用された「殺せ」という過激な言葉…
これは、人工透析患者にとって、リアルな死を意味します。
興味をひき注目を浴びるためならば、安易に「殺せ」という言葉を使ってもいいのか?逆に言うならば、そこまでしないとネットニュースは興味をひけないのか。
そのうち、「消費税増税殺せ」「自衛隊派遣反対殺せ」「豊洲市場問題殺せ」と殺せが連呼される時代になるのでしょうか。
「殺せ」を使わないと注目をひけない。長谷川は、悪い意味でジャーナリズム病に侵された末期患者なのかもしれません。
炎上後も、「日本における人工透析患者の多くは、医師からの注意を無視して自堕落な生活を送り続けた結果、透析を受けざるを得なくなった自業自得な患者だ」とする主張を変えてはいません。
しかし、私は言いたい!
皆が皆、自堕落な生活をした結果、腎不全になるわけではありません!
私の父は、昔ながらの質素に近い食生活を送っていたにも関わらず、人工透析を受け続けていました。義母も、知人たちの中にも、けっして自堕落な生活は送っていませんでした。
にも関わらず…
透析が必要な体となってしまったのです。
透析患者に対する誤った認識を社会に印象づけた長谷川には、発言の撤回と謝罪の掲載を求めたい!
しかし、どうやら彼にその考えはなさそうです。
たった一言の謝罪だけでいいのに…
人工透析は健康保険対象の治療法です。週3回の人工透析を受けると、自己負担は1か月で約15万円。
ただし、特定疾病療養制度を使うと1〜2万円ほどで済みます。
そして、慢性腎不全で人工透析を受けている場合には、障害年金2級以上に該当するため、受給要件を満たせば、障害年金を受給できます。
公務員やサラリーマンの場合は、障害基礎年金2級に加え、障害厚生年金2級となり、子供や配偶者の加算を受けることもできます。
このことに対して「殺せ」と牙をむく世の中…
信じられません。
人工透析開始後の平均寿命は、健康な一般人のおよそ半分と言われています。透析を始めると、2〜4倍の速度で年をとるとも言われています。
つまり、50歳で透析を始めると、健康であった場合80歳まで生きたであろう人は、65歳ほどで亡くなるということになるのです。
ただし、20年、30年と透析を受けながら普通に生活している人もいますし、最長40年以上治療を受け続けている人もいます。
水分制限や食事療法などできちんと体調管理をしておけば、有意に余命が長くなるのです。
今回の長谷川発言が、世の中の多くの人たちに人工透析患者たちの苦悩や生きにくさを知ってもらうきっかけになったのであれば、せめてそれだけが救いなのですが、
「殺せ」という言葉には、強い憤りを感じずにはいられません。
人工透析を受けている人の状況は様々ですが、皆それぞれに人生を精一杯生きているのです。
「殺せ」の一言で偏見や差別を助長することだけはやめていただきたい。
こんなことがまかり通ってしまっては、イジメ・差別・ハラスメント・偏見が当たり前の世の中になってしまうことでしょう。
そんな国には住みたくありませんし、子供たちの教育にも良くないと思うのです。
皆さんはどう思われますでしょうか?