調停離婚の難しさを宮沢りえに学ぶ
「価値観のズレ」が原因で、泥沼離婚調停中だった女優の宮沢りえさん。4年ほどの別居生活の末、ついに、正式に離婚されました。
2012年5月、当時2歳の娘を連れて家を出て、離婚協議に入ったことを明らかにしていたわけなのですが、それにしても長かったですね〜。
離婚に至った原因を探ってみると、結婚後しばらくして「すれ違い」生活になってしまったことが最大の離婚理由のようです。
二人の温度差は修復不可能なところまで達し、これ以上「夫婦」として共に歩んでいくのが難しいと判断。離婚を決意するに至ったようです。
そもそも結婚は、誰もが幸せの絶頂を迎える人生最大の喜びのはずなのですが、宮沢さんのように何年もかかって離婚される方もいらっしゃいます。
「離婚したいけどできない…」という苦しい状態を何年も続けるというのは精神的にかなりのストレスになります。私事で恐縮ですが…、(宮沢さん同様 )数年間の別居生活を経て離婚しました。
「もうあの人とは一緒にやっていけない。」と思い悩むようになってからは心身共に疲弊してしまい、ようやく離婚届提出となった日には、胸が軽く晴れやかになったものです。
できることなら離婚はしたくありませんが、そうなってしまった場合、スパッとお別れしたいものですね。
そこで今回は、「離婚の種類」と「調停離婚が長引く理由」についてみていきましょう。
離婚は大きく分けて3種類、「協議離婚」「調停離婚」「裁判離婚」があります。協議離婚は、夫婦が話し合いで離婚を決め「離婚届」を提出するというものです。これが一番いいですね。
しかし、「離婚」というものの多くはそう簡単なものではありません。協議離婚が成立しない場合には、家庭裁判所へ離婚の調停を申し立てなければなりません。そして、調停でも決着がつかなければ離婚の訴えを起こして裁判離婚するしかないのです。
宮沢りえさんの場合は、娘さんの親権を争って調停を行っていたようですが、幸い裁判までには至らなかったようです。一般的には、3〜5年ほどの別居状態が継続すると離婚が成立する (しやすい) ものなのですが、「別居状態が5年続くと自動的に離婚できる」と法律で決まっているわけではありません。
そもそも、非がある側からは離婚を請求できないのですが、長年の別居状態によって婚姻関係が破たんしている場合、最近では非がある側からの離婚請求も認められるようになりました。
(このような場合は、少なくとも5年は必要だといわれています)
自分が不倫して「浮気相手と結婚したいから離婚したい」と言うことはできませんが、結局、別居状態が5年程度続いていれば、不倫した側からも離婚してほしいと申し出ることができるんです。
浮気はしていなくても「愛が冷めてしまう」場合もあるでしょう。「パートナーが) 期待外れだった」と失望するケースもあるでしょう。離婚には本当に様々な理由があるんです。
宮沢りえさんのケースでは、両親が共に娘の親権を求めて譲らなかったため、離婚が成立するまでに何年もかかったようです。
夫婦の話し合いで協議離婚が成立しなければ、家庭裁判所での調停となりますが、この場合、親権や養育費で争うケースと財産分与で泥沼化するケースがほとんどです。特にお金でもめる夫婦が多いようです。
結局のところ、『金の切れ目が縁の切れ目』…というわけではないのかもしれませんが、離婚するほど嫌い合う男女は、最後の最後に「相手からどれだけぶん取るか」で大喧嘩をしてしまうのです。
お金が原因で調停離婚が長引く場合、「この財産は誰のものか」「あれは私のものだ」などとハッキリしない問題で揉めてしまう点にあります。
「これは独身時代に貯めたお金だから私のもの!」と主張したとしても、すんなりとはいかないようです。さらに、住宅ローンや借金など、負の財産がある場合には、「名義は夫になってるけど、返済の義務は妻にもあるはずだ」なんて問題も起こるでしょう。
また、家の価値は購入時よりも落ちてしまうので、いったんは円満に財産分与できたとしても、マイホームを売却しようとした時点で予想より安くしか売れず「こんなんじゃ不公平だ!」と大モメ……というケースもあるでしょう。
私だって、結婚した時点では「まさか自分が離婚するなんて」と思っていました。離婚を経験した全ての人が、そう思っていたはずです。
もちろん、離婚を前提に結婚するわけではありませんが「万が一」の時に備えて、独身時代に貯めたお金や自分で買った車、高価なジュエリーなどは、旧姓の通帳や購入履歴がわかる明細書を捨てずに取っておくと良いでしょう。
できれば最期まで、苦楽を共にしながら一緒に過ごして行けるといいですね!皆さんには命尽きるまで末永く添い遂げてほしいものです。離婚なんて、経験しなくても良いものですから。
宮沢りえさんの場合は、度々違う男性と恋の噂が立っていますので、もしかしたら本当の離婚理由はそこにあったのかもしれません。
現代は「3人に1人が離婚する」とも言われています。その分、シングルマザーやひとり親の子どもが周囲から白い目で見られることもありません。
でも、やっぱり、結婚生活は一生続けたいですよね。だからこそ、相手選びから失敗しないようにしていただければと思います。