帯状疱疹の原因・症状・治療法について【まとめ】

 

季節の変わり目には風邪などで体調をくずし「免疫力が低下」しやすくなります。そんなときに注意したい病気の1つに「帯状疱疹 (たいじょうほうしん)」があります。帯状疱疹は水疱瘡 (みずぼうそう) のウイルスが原因の、痛みを伴う皮膚湿疹のことです。症状に個人差はあるものの、多くの場合、身体の一部に「チクチク」「ピリピリ」とした神経痛のような痛みを感じることから始まります。

軽い痛みや痒み (かゆみ) 程度で済む方もいますが、中には夜も眠れないほどの激痛に悩まされる方もいらっしゃいます (針で刺されたような痛み、焼けるような痛みなど)。やがて紅斑 (少し盛り上がった赤い湿疹) ができ、水疱ができ、破れ、皮膚がただれ、かさぶたができます。

 

帯状疱疹の特徴
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原因
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水疱瘡と帯状疱疹の関係
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治療法
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人にうつるの?
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合併症と後遺症
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おわりに

帯状疱疹は自分では判断しにくい病気です。赤い湿疹を見つけて受診するケースがほとんどです。しかし、80%ほどの人は湿疹前に、身体の片側に「チクチク」「ピリピリ」とした痛みを感じています。痛みの場所は、顔を含む頭部や足に出ることも少なくありません。頭部の痛みは頭痛と間違えることがありますし、胸部の場合は狭心症や心筋梗塞かと誤解することもあります。痛みは、ウイルスがすでに神経節を損傷しているためなので、理由不明の急な痛みをからだの片側に感じたら、まず皮膚科を受診するのが最適です。

帯状疱疹の発症には加齢が関係しており、日本では50歳以上で増加し、80歳までに3人に1人が発症すると言われています。患者さんの約7割が50歳以上です。しかしながら、残りの3割には20~30代も含まれており、若い人でも発症する可能性があります。最後に、高齢者や免疫力が低下した方は「再発」にも注意が必要です。基本的に、一度帯状疱疹になると水痘・帯状疱疹ウイルスに対する免疫力が上がるため再発しないものなのですが、高齢者や免疫力が著しく低下した方の場合、再発する可能性もあります (帯状疱疹にかかった人のうち数%は再発するといわれています)。