「仕事ができない」(無能評価される) 理由は「全て自分でやってしまう」から?

 

「人に任せられない人は仕事ができない」とよく言われますが、果たしてこれは本当なのでしょうか?

「人に仕事を任せられない」「全部自分でやってしまう」…そんな人は「労働生産性が低い」「仕事ができない」などと言われていますが、実はこれ、経済学的にも正しい理論のようです。

 

経済学には「比較優位の原理」というものがあるのですが、これは要するに、「得意な分野を見極め、生産性を高めるための考え方」です。

「仕事を任せられない人」「全部自分でやってしまう人」の労働生産性が低い理由については、比較優位の原理を仕事に置き換えるとよくわかります。

 

例えば、ある弁護士Aさんは秘書業務にも精通していて、文書作成も秘書より早い。しかし、秘書業務まで弁護士がやってしまうと、その時間でこなせる弁護士業務の利益を逃すことになってしまいます(逸失利益)。

弁護士業務の報酬が減り、事務所の経営がうまくいかなくなってしまうのです。そこでAさんは、やはり秘書業務は秘書に任せるべきなのです。

 

すべてを自分でやってしまう人、人に任せられない人は、全体の労働生産性を低くしてしまい、売上も利益も落としてしまうことになるということを覚えておかねばなりません。

 

 

 

 

人気テレビ番組「人生の楽園」、放送後の人生は?

「自分にとっての人生の楽園」を見つけ、充実した第二の人生を歩む人たちの暮らしぶりを紹介する『人生の楽園』は人気番組です。

土曜の夕方6時という時間帯にも関わらず、平均視聴率11%台をキープしているほどです。

 

 

どぶろく造りをしながら冬季限定で農家レストランを営む夫婦の話や、少年時代の夢を追いかけて薪ストーブ職人になった夫とそれを支える妻の話など、他人から見ればとても羨ましいセカンドライフのようですが。。。

現実問題として、せっかく始めた「第二の人生」から手を引かざるを得ない人たちはけっして少なくありません。

 

「人生の楽園」に出演した後は、ひっそりと店や旅館、牧場などを閉めていたり、ブログの更新が止まっていたり…いったい “楽園”で何が起こっているのでしょうか?

リアルな数字でみていきましょう。50代60代の方々は、小規模で起業するケースが多く、起業にかける初期投資は200〜500万円、少ない方の場合50万円です。若者の起業とは違い、家を抵当に入れたり多額の借金をする方は少ないので、大きな損失を生むことはありませんが、5年以上続く会社は半分ほど。。。

 

つまり、2人に1人は “楽園”の夢を挫折するわけです。ここにも、「仕事ができない」理由は「全て自分でやってしまう」からが当てはまるわけです。

 

 

他にも、成功しなかった理由として

 

・移住した地元の人たちに馴染めなかった

・プライバシーのない田舎の生活に耐えられなかった

 

といったことなどが挙げられます。

 
 

実際に、「人生の楽園」を求めたものの結局は都会に戻る人たちも多いのです。例えば、リタイア後の移住先として人気の高い沖縄であっても、3年以内に6割もの人たちが地元に戻っていくのです。

単なる「移住」ではなく、そこでビジネスを始めるとなれば状況はさらに厳しいものとなるでしょう。東京から『移住先希望ランキング』2位の長野に移住して10年以上経つある夫婦は、「雑貨屋を開いているけど開店休業状態」…と苦笑しています。

 
 
 
 
 

まとめ

「好きなことを好きな場所で自分たちが思ったようにやっていく」

 

 

とても素晴らしい理想なのですが、先に述べた「比較優位の原理」の観点から見てみると、ビジネスとしては非常に失敗しやすくなってしまいます。

「東京で貯めたお金と長野で買った家があるから野垂れ死にすることはないけれど、お店としての収入はほぼありません。お店を開けても、やって来るのは道を聞きたい人ばかり…。」

 

これが現実なのです。

 

結婚もそうですが、ビジネスも

 
 

牧場を開園してから丸6年経った頃、Bさんの目にある異変が起きました。

「犬の散歩をしていたら、視界の上半分に黒い緞帳が下がったように、急に真っ暗になったんです」

 

網膜裂孔です。網膜に生じた破れ目のことで、放置すると網膜剥離を引き起こす可能性があります。高齢者になると発症しやすい病気でもあります。

幸い、すぐに手術をし、日常生活に支障がないほどには回復しましたが、激しい運動をして再発してしまえば網膜にひびが入ったり、失明のおそれもあります。

 

「重いものを持ったり、馬に乗って駆け足をするのはだめだと主治医に言われました。どうしたらいいのか悩み、眠れない夜が続きました」

もし牧場を継続するなら人を雇わなければならない。しかしBさんにそんなお金はありませんでした。いつまでも元気に楽しく、幸せな日々が続くと疑ってやまなかったBさん。ようやくたどり着いた人生の楽園で、まさか病気に襲われるとは夢にも思っていなかったのです。

 

 

しかし、こうした “想定外”はシニア世代にはよく起こることです。起業しているいないに関わらず、これが老後破産や下流老人転落のきっかけとなるのです。

結局Bさんは、苦渋の選択で馬ではなく自分の体を取りました。目の手術を受けて3か月が経った頃、牧場最後の日を迎えます。

 

「別れる当日、馬はどこかに連れて行かれるってわかるから、全然、馬運車に乗らないんです。雨の降る1月の寒い日なのに、大人数人がかりで汗だくになって、馬を押したり引っ張ったりしました。」

「1時間半くらいかかって、やっと馬が車に乗った時、僕は廃人のようになっていました。疲れと、信頼できる人に馬を引き渡した安心感で。その後は、未練が残るから1回ずつしか馬に会いに行っていません」

 

皆さん!夢に向かって突き進む際には上記のような厳しい現実のことも一考し、焦らず、可能な範囲で人生を充実させていってくださいね!

 
 
 

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