野菜クズ活用レシピ!栄養満点のだし汁を作ろう!

 

料理の際、当たり前に捨ててしまっている野菜クズに、実はかなりの栄養素が含まれていること、ご存知ですか。「むしろ野菜本体の栄養よりも有効な栄養素を含んでいる」とまで言われている野菜クズを、無駄なく有効に使ってみたくありませんか。

 

そこで今回は、ゴミ (野菜クズ) がいかに素晴らしいかということと、ゴミを有効活用するための「だし汁の作り方」を紹介したいと思います。

健康長寿のため、そして、目下高騰中の野菜を無駄なく使うためにも参考にしていただければ幸いです。

 

 

 

ベジブロスとは

ベジブロスとは、本来捨てられてしまう野菜くずを煮込んだだし汁のことです。実はこの野菜くずには多くの栄養素が含まれており、捨ててしまうにはもったいないのです。

vegetable(野菜)+broth(だし汁)=vegebroth

 

野菜をじっくり煮込むことで、野菜の旨みや細胞内にあるファイトケミカルという機能性成分が溶け出すため、ベジブロスには野菜の美味しさだけでなく、食材がもっているチカラがたくさん詰まっています。

 

 

《ファイトケミカルが特に多い部位》

■皮

■種

■皮と実の間

■成長点(細胞分裂が盛んな茎や根が伸びる部分)

■葉

 

野菜クズを有効活用!栄養満点のだし汁を作ろう!

 

《ベジブロスの効果》

 

◎抗酸化作用

◎アンチエイジング(老化予防)

◎アルツハイマー予防

◎新陳代謝の活性化

◎免疫力アップ

◎美肌効果

◎がん予防

 

野菜クズを有効活用!栄養満点のだし汁を作ろう!

 

《ベジブロスにお薦めの野菜》

■タマネギの皮、ヘタ

■ニンジンの皮、ヘタ

■しいたけの石づき

■セロリの端

■トマトのヘタ

■長ネギの青い部分や根っこ

■ピーマンの種

 

 

これらの、今までであれば捨てるだけだった部位を有効活用すれば、生野菜ジュースを飲むよりも効果的に必要不可欠な栄養素を摂取することができます ♡

 

 

 

《ベジブロスのここが凄い!》

上で述べた効果のほかに、

 

(1)料理のおいしさを引き立てる「だし」として活躍

野菜ならではの甘み・風味が染み出した、まろやかな味わいの「だし」を作ることができます。和食にも洋食にも活用できます。料理の味に深みが増すこと間違いなしっ!

 

(2)地球に優しい

何でもゴミとして捨ててしまうことはあまりにも「もったいない」ことですよね。その点、ベジブロスとして野菜をほぼ丸ごと活用すれば、地球にも家計にも身体にも優しいことこの上なしっ!

 

 

 

ベジブロスの作り方

ベジブロスの作り方

 

◎ 材料

・5種類以上の野菜クズ(皮、種、へたなど)200g

・水 1200ml

・酒 小さじ1

 

玉ねぎ、にんじんなどの甘みのある野菜、さわやかな香りが魅力のセロリやパセリ、きのこ類 (しいたけ、しめじなどの石づき) を混ぜ合わせることで旨みが増します。

旬の野菜を入れ、いろんな食材で楽しんでみることをおススメします。

 

※ クズ野菜が足りない場合は、煮干し・干し椎茸・干しエビ・昆布・ローリエ・黒コショウなどを加えてみましょう

 

 リンゴの芯・カボチャの種とワタ・パプリカのヘタと種・生姜の皮・ニンニクの皮・白菜の芯なども使えます

 

 

◎ 作り方

1:野菜のくずを洗う

2:大きめの鍋に全ての材料を入れる

3:弱火で20~30分ほどコトコト煮る

4:火を止めて、ざるなどで濾して出来上がり

 

栄養満点ベジブロス (野菜のだし汁) の作り方

 

◎ 3つのポイント

1. 火をつける前に料理酒を入れることで、野菜の臭みをなくし美味しさをアップさせることができます!

2. 強火はNG!弱火でコトコト煮込むことで野菜の煮崩れを防ぎます!

3. アクもファイトケミカルなので、取らなくてOKです!

 

 

 

ベジブロスを使ったおすすめメニュー

 

□スープ

□味噌汁

□カレー

□煮物

 

水の代わりにベジブロスを使う事で料理の幅がぐっとアップします。出来上がったものは粗熱を取って冷蔵庫で保存し、1週間を目安に使い切りましょう!使いきれない場合は冷凍庫で保存すれば2〜3ヶ月は長持ちします。

 

 

 

ベジブロスは食材の皮やヘタなどを利用するので、食材選びもとても大切です。 この機会に、丸ごと安心して食べられる食材が手に入るところを探してみると良いですね。

いろんな食材であなただけのオリジナルベジブロスを作ってみて下さい。

 


最終更新日:2017/11/30