ZARDのボーカル坂井泉水さんの知られざる素顔

 

ZARDの撮影はいつも自然体であることが徹底されていました。アーティストは女優ではないのです。それに、坂井泉水さんはありのままの姿で十分に美しかったのです。自然体でも、顔立ちがくっきりとしていました。

無地の白Tシャツだけでも十分絵になります。美しい女性に手を加えてしまうと、かえって過剰になってしまうという心配もあります。

 

そもそも坂井泉水さんは撮影されるのが苦手というか、レンズを向けられると緊張するタイプでした。そんなこともあり、プロのカメラマンが正面から狙って撮った写真よりも、スタッフが何げなく撮った横顔の素顔のほうが魅力的だったりするのです。

そんなわけで、例えば『負けないで』の写真なども、スタッフが撮影したものなんです。

 

一方で、オフの坂井泉水さんは、見事なまでに芸能人オーラを消していました。

 

 

 

 

オンとオフのギャップが大きい坂井泉水

 

 

三人姉弟の長女の坂井さんは面倒見がいい “きれいなお姉さん”といった雰囲気で、バレンタインデーには男性スタッフにチョコレートを配ったり、撮影現場でトラブルが起こった際には『私が責任者と話そうか』と言い出したりと、意外なほどに男前っぷりを発揮していたようです。

 

そんな坂井さんは、撮影終わりにスタッフみんなでカラオケに行っては『◯◯さんは△△歌ってみて!』『君は◯◯!』とテキパキ仕切り…

ロケ先の食事の席や休憩時間などでは「恋愛話が好きな聞き上手女子」でした。自分のことはほとんど話さず、スタッフみんなの恋バナを根掘り葉掘り訊くのが好きだったようです。

 

一方で、レコーディングスタジオなどでは雰囲気がガラリと変わり、ものすごい集中力で音楽と向き合っていました。

 

子宮頸がんの治療中、レコーディングできる体調ではなかったにも関わらず、病を押して録音することもありました。

 

 

 

 

気配りの人、坂井泉水♡

 

 

一致団結して作品を作るZARDプロジェクトの中心にはいつも坂井泉水さんがいました。そこには、坂井さんの気配りがたくさん詰まっていたのです。

 

あるスタッフは誕生日にメッセージ付きでパジャマをもらいました。

お誕生日 おめでとうございます ♡ 大した物ではありませんが、良かったら使って下さい。実はちょっと サイズが(特におなかが……)心配なのですが、もし小さかったら奥様に貸してあげて下さいね(笑)坂井泉水

 

また別のスタッフには

Dear ⚪︎⚪︎さん♡ 40(”)歳 お誕生日おめでとうございます。いつも長時間のレコーディングで大変だと思いますが……
お互い体を壊さないようにより良い作品を作り続けたいですね。なぁ~んて まじめな文章になっちゃいましたが、ケーキ食べて下さいね♡ 泉水

 

 

このように、

坂井さんとスタッフの心の距離は近く、強い絆で結ばれていたのです。しかし同時に、お互いのプライベートには深く立ち入らないことも忘れてはいません。

 

 

 

 

坂井さんの本名さえ言えなかったスタッフ…

 
「お互いのプライベートに深く立ち入らなかった」からなのか、ある日こんなことが起こりました。

レコーディングを全力で歌っていた坂井さんが過呼吸で倒れたことがありました。救急車を呼んで病院まで付き添ったスタッフは、救急車の中で「名前」「年齢」「血液型」などを救急隊員に質問されるのですが、何も知らなかったのです。

 

このスタッフは、坂井さんについて何も知らずに仕事をしていたんだとショックだったようですが、裏を返すと彼女はスタジオでは常にZARDの坂井泉水だったということです。

そんな坂井さんはいつも、自分の作品をアーティスト目線とリスナー目線の両方からみていました。スタジオでの集中力はすさまじく、、、

 

 

 

 

お気に入りの出前はチャーハンと餃子 ♡

 

 

レコーディング・スタジオには、家族と一緒に住む自宅から小田急線で通っていたそうです。坂井さんにはいわゆる “アーティスト・オーラ”を消す才能があったようで、電車に乗っていても気づかれることはありません。

『負けないで』が売れても、『揺れる想い』が売れても、ず〜っと電車移動です。ただ、後半はレコーディングが深夜に及ぶこともあったためか、自分で車を用意して運転手を雇用していたようです (彼女はペーパードライバーでした)。

 

このように、100万枚を超える大ヒットを連発しても、坂井さんの生活が派手になるようなことはなかったのです。ごく普通の20代女性の感覚を失わなかったからこそ、多くのリスナーが共感できる歌詞を書けたのかもしれませんね。

この庶民感覚は食事面でもそう。

 

坂井さんは、高級なフカヒレチャーハンとかではなく、ごく一般的な五目チャーハンをよく好んで食べていました。出前で頼んだチャーハンを、歌の合間に少しずつ食べます。冷めても気にせず。

個人差はあるのでしょうが、シンガーは喉に少し油を与えるといい状態で歌えます。おそらく、チャーハンと餃子の油分は彼女の喉にちょうどよかったのでしょう。

 

 

 

 

シュークリームが苦手だった坂井泉水

 

 

「坂井さん、お誕生日おめでとうございまーす!これ、差し入れですっ!」

そういって、あるスタッフがシュークリームがたっぷり詰め込まれた箱を自慢げに掲げるのですが、なぜかその場がシーンと静まり返ります。

 

「あれ、どうしたんですか?」

状況を理解できずに立ち尽くすスタッフ。

 

坂井さんは笑顔で「ありがとうございます」と言ってシュークリームを食べたそうです。

 

「あれ? 坂井さん……大丈夫?」

「あ、いえ……、美味しいシュークリームだったら食べられます」

 

ここでも気配りの人っぷりが発揮されました。

 

 

 

おわりに

 
坂井さんは、内輪の人と話す時は常に気を遣いつつも、明るくハキハキといろんなことを話す人でした。ただ、そこに知らない人が加わると一転寡黙になってしまいます。内弁慶とはちょっと違うけれど、繊細だったのでしょう。

坂井さんは、いつもまじめでストイックな人でした。プライベートでは画を描いたり、ゴルフをやったり、愛犬と戯れたり、ジュエリーを自作したり。それでもやっぱり、坂井さんはアーティストです。自分の音楽作品を作り上げていくことに、これでもかっというくらい貪欲に突き進んでいくタイプの女性でした。

 

ある時、スポーツ紙に事実と異なる坂井さんの記事が掲載されたことがあります。

坂井さんは、ZARD以前の (レースクイーン時代の) 活動についても、「それも自分のキャリアの一部だ」とそのまま受け入れていました。ただ、事実と異なる中傷記事がスポーツ紙に大きく取り上げられたときは、涙がこらえきれなかったようです。

しばらく化粧室から出てきませんでした。

 

 

 

 

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