実はフランスにも多い「引きこもり」、社会のサポートが必要です!

 

最近フランスでは、「引きこもり」という言葉がメディアを飛び交っています。「ひきこもり」。それは、学校にも行かず就職もせず、長期間に渡って家族以外と交流をもたず、社会参加しないで自宅や部屋に閉じこもる状態のこと。対人恐怖症、不眠、うつなどの症状を伴う場合もあります。
 

若者が自宅にひきこもる問題は、日本では1970年代からその存在が認識されはじめ、90年代からは具体的なケースが知られるようになりました。欧州では2000年代に入ってから紹介されるようになりました。

 

景気が悪くなりはじめた2008年頃からは、フランスにおいても社会活動に参加できていない若者が多くいることが認識されるようになってきました。景気が悪くなることで若者の失業率が膨れ上がり(25%前後)、「引きこもり」人口が増え続けているのです。

 
 
 
 
 

日本とフランス、「引きこもり」の違い

「引きこもり」は、しかしながら、家に閉じこもって外で問題を起こすわけでもなく、社会から見えない存在であるため、フランスにおいても正式な人数は把握されていません。

ただ、日本とフランスの間には、「引きこもり」において若干の違いがあるようです。

 

日本では、ひきこもりの「入り口」として様々な「挫折感」あるいは「挫折一歩前の状況」などがありますが、フランスにおいては社会から逸脱するという具体的な「実際のつまずき」が前提にあるようです。

日本とフランスでは、「引きこもり」という同じ現象においても、文化的背景の違いからそこに至るまでの過程は若干異なるようです。

 

フランスでは他にも、北アフリカからの移民家庭など貧困層の若者が目立ち、薬物やネット依存、人種差別も背景にあるのです。
 

 

ただ…

 
 
 
 

根本原因は日仏、同じ?

フランスのテレビ番組では、実際、家にひきこもっている状態の若者やその親が出演し、そこに至るまでの過程を語っていますが、一番多かった理由が「他人とのコミュニケーションに問題があった」ことでした。

 

・引っ越しで新しい学校に入ったが友達ができず、勉強をする気もなくなり成績もおちて、何もかもが嫌になった

・ある日突然数学のテストで0点を取り、バカにされるのが怖くて学校に行けなくなった

・友達の話に興味が持てず、自分がしていることをからかわれることに耐えきれなかった

・大学まで行ったけど友達にうまく馴染めず、会社の研修でもうまく馴染むことができず、家に閉じこもるようになった

 

 

 

フランス社会では、日本ほどではないにしろ、周りと同じことをすることが求められ、何かあればあからさまにからかわれる (イジメられる) ことが慣習となっています。

いじめられた経験から家に閉じこもりがちになるケースも多く、この番組を見ている限りでは、日本で一般的に認識されている「引きこもり」の原因となんら変わりがありません。

 

 

 

社会のサポートが必要です!

社会の中に「自分の居場所を確立」するために、社会のサポートがどうしても必要です。サポートがない、もしくは足りないからこそ人々は悩み、今に至っているわけで、「引きこもり」に関して言えば、なんらかのサポートが必要なのは日本もフランスも同じなのではないでしょうか?

日本とフランスを比べると、「引きこもり」になる原因は文化的な面から多少異なる部分もありますが、「引きこもり」状態になるということでは同じだと言えます。

 

いずれにしても、個々それぞれのケースに合わせて解決していくことが重要であり、そのためには「まず誰かに相談すること」が解決への第一歩になるのです。

 

 

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