「仕事」と「介護」を両立させるコツ

介護と仕事の両立はとても大変なことです。特に男性の場合、退職してしまうと再就職が難しくなる傾向があります

実際に、介護離職者は収入がなくなることで経済的な面でも負担が大きくなってしまいます。

「じゃあ、仕事を続ける為に介護サービスを利用しよう」となるわけですが、皆さんは介護サービスをフルに活用した場合、いったいどれくらいの費用がかかるか分かっていますか?

 

一番重度と考えられている要介護度5の区分にあたる寝たきりの方や、認知症重度の方など、1か月をフォローできるように設定された支給限度額の1割負担は36065円です。
(制度の改正で変更になる可能性もあります)
毎月3〜4万円の出費で介護サービスを利用しながら仕事ができる。自分の将来のことも考え、一般的にはこの選択肢がベターだと言えるでしょう。
(もちろん、置かれている状況は人それぞれですので、一概には言えませんが)

 

 要介護度が重くなるほど介護サービス利用料は割高に 
ちなみに、1割負担といっても「要介護が重くなる」ほど介護サービス利用料は割高になっていきます。

例えば、通常規模のデイサービスを朝9時から15時まで利用したとすると、

・要介護度1の方は、1回の利用料572円 (1割負担の場合)
・要介護度5の方は、1回の利用料988円(1割負担の場合)

 

単純に比べても、要介護度5の方は要介護度1の方に比べ倍の利用料がかかります。介護利用料は、1か月の利用料を月末締めで各サービスごとに集計して、月の初めに各事業所に支払います。

 

この時の利用料をみて、「こんなに費用がかかるのであれば、仕事を辞めて自分が介護しよう」「どうせ介護サービスだけでは足りないし…」と思われるかもしれませんね。

 

「仕事」と「介護」を両立させるコツ

 

 

 

 ショートステイを利用しよう 

介護サービスはデイサービスだけではありません。短期入所サービス(ショートステイ)をうまく利用すれば、仕事を続けやすくなる上、要介護者のためにもなります。
 
ショートステイを利用する本人にとっても、若い介護スタッフと仲良くおしゃべりしたりすることは良い気分転換になるのです。

 地域のチカラを活用しよう 
小さな地域レベルでは、助け合う社会へ移行する動きが始まっています。きっとあなたの地域でも、介護保険の介護サービス以外で、地域が取り組んでいるボランティアや、元気な高齢者が地域で見守りを行う見守りサービスなどが行われているのではないでしょうか。

調べてみましょう。
今、社会は急速に変わろうとしています。介護離職を考えている方はもう少し待ってみましょう。
 「仕事」と「介護」を両立させるコツ
ここで、介護サービスの3本柱をおさらいしておきましょう。

 

 介護サービス3本の柱 

 

1本目の柱 訪問介護(ホームヘルパー)

ホームヘルパーは、依頼された生活援助やケアを自宅に来て行ってくれます。逆の言い方をすると、それ以外は行いません。

「ヘルパーと仲良く」なり、「連絡ノートをうまく活用」し、必要があればケアマネージャーとも連携し、改善策を話し合っていきましょう。

 

 

2本目の柱 デイサービス

デイサービス (通所介護)に出かける事は要介護者ご本人にとっても気分転換になる、と信じましょう。

実際、デイサービスに行くことを嫌がる方も多いのですが、介護が必要になると一人での外出もなくなり、ご家族も仕事で忙しいとなると四六時中家の中で、外出は月に一度の通院の日だけ、なんて方も珍しくありません。

 

デイサービスに出かけることで、レクリエーションで身体を動かしたり、同世代の人と会話を持ったりと、それなりにいい刺激になります。

働く家族にとっての1番のメリットは、ホームヘルパーと違って日中長い時間預かってもらえること。この間は安心して仕事ができます。

 

 

3本目の柱 ショートステイ

ショートステイは1泊2日3食付きから、介護保険利用限度額の範囲内で1か月に30日まで利用することができます。残業や出張などが予想されるときはもちろん、介護者の休養、疲労回復に利用することができます。

 

「仕事」と「介護」を両立させるコツ

 

 

 

まとめ

 

介護離職をしてしまうと、あなた自身の老後が危うくなる可能性もあります。また、マンツーマンで要介護状態の親と二人っきりの生活となると、心身ともに疲弊してしまいかねません。

そうならないためにも、あなた自身は仕事を続けながら介護サービスをうまく活用していくことが良いのです。

 

一番活用しがいのあるショートステイに関しては、事前の予約が必要となります (家族が直接問い合わせることはできますが、原則、予約は全てケアマネージャーからの受付となります)。

緊急時を除いて、急な利用はできませんので、今後利用する可能性があるのであれば、1度お試しで利用しておくことをおすすめします。

 

 

施設職員も、自宅での様子や困っている点、介護しづらい点を一緒に解決していきたいと思っているものです。

介護を背負い込み孤立しないためにも、仕事を続けながら、積極的に介護サービスを利用していってもらいたいのです。

 

 

辛い時こそ、近くの介護スタッフを巻き込んで、「みんなで介護」という感覚で暮らしていくことが、両立のコツなのではないでしょうか。

 

うまくやっていけることを心より願っております。

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