自律神経を整えるための最善策は「笑い」と「禅」

 

自律神経は、循環器・消化器・呼吸器などの活動を調整するために24時間働き続けている神経です。昼の活動に必要な交感神経と夜の安静に必要な副交感神経のバランスを保ってもくれます。

ところが、この自律神経が乱れることによって「自律神経失調症」が引き起こされてしまうのです。

 

だるい、すぐ疲れる、食欲がない、下痢、便秘、体が冷える、常にイライラ、やる気が出ない、肩こりがひどい……これらは自律神経が乱れたことによって引き起こされるのです。

「自律神経失調症」の原因は、過労・ストレス・人間関係・食生活の乱れなど様々ですが、乱れた状態をそのまま放置してしまうと、うつ病や生活習慣病までも発症してしまいかねません。

 

そこで、自律神経を整えるべく、「笑い」と「禅」の観点から改善法をまとめてみました。

 

 

 

“笑い”は日本人の死因の1~4位までを予防する!

無意識のうちに、環境に応じて身体の状態を調節してくれる神経が「自律神経」です。ストレスの多い現代、この自律神経がうまく機能しなくなってしまったことによって、多くの人が苦しめられています。

とはいえ、これらは今すぐ命に関わるような深刻なものではなく、毎日の中で「なんかツラい」程度で流してしまうようなレベルのもの。これこそが、「自律神経失調症」の特徴なのです。

 

では、どうすればこの不調をもたらす「自律神経の乱れ」を整えられるのでしょう?

 

そこで何よりうってつけなのが「笑うこと」なのです。実は、“笑い”は自律神経失調症だけでなく、日本人の死因の1~4位を占めるガン、虚血性心疾患、肺炎、脳血管障害までも予防できることが医学的に証明されています。

 

笑いがもたらす健康効果

 

「笑い」は身体をリラックスモードに切り替えてくれます!

 

 

 

では、具体的にはどうすればいいの?

簡単です。ただ笑うだけでいいんです。笑えば副交感神経が活発になり、交感神経よりも優位な状態を保つことができるので、リラックスすることができるんです。

笑うだけで、ストレスモードで働く交感神経の働きを落ち着かせ、様々な体の不調を改善することができるんです。

 

結果、あなたの笑顔があなた自身だけでなく周りの人たちをも笑顔にしていくことでしょう。漠然とした不調に悩む人は是非、何でもいいので「笑う」素材をいくつも見つけてみてください。

大笑いして、不調なんて吹き飛ぶはずです。

 

 

 

心の病は自律神経の乱れから。あなたを救う“禅の考え方”

肩コリ、眼精疲労、うつ病、偏頭痛、免疫力の低下……現代人を悩ませる原因不明の不調の原因とされている「自律神経の乱れ」ですが。。。

その改善に役立つと言われているのが先に述べた「笑い」と、そしてもう一つ「禅」なんです。禅の教えは、ストレス社会を生きる私たちの精神を救う一助になるものだと考えられます。

 

ストレス解消、うつ病改善、生活習慣病予防に効果的な禅

 

事実、「禅的な心構えをしている人は心の耐力が高く」、「諸行無常」の精神が心の病を癒していくわけです。

 

心を病んでしまう人は、外からのストレスをうまく処理することができない独特の考え方を持っているとも言われています。

そうした人たちが回復する過程を専門的に観察したところ、「それまでのストレスに対処できなかった考え方に固執することを止め、物事は変わりゆくもので、自分自身も他人も常に変わりゆく存在であるという思想に気づけば」、その後の心の病の再発が極めて少ないともされているのです。

 

万物はみな変わりゆく、という禅の思想

 
 

これこそが「諸行無常」の考え方です。

 

「後悔」や「先行きの不安」は心の揺らぎの根源です。そこで、「変化し続ける人生をコントロールすることはできない」ということを悟り、何よりも「この瞬間を生きる」ことに専念することの大切さを知るべきだと思うのです。

 

 

 

私たちのメンタルをむしばむ「自己愛」から解放されよう

私たちは、自分と他者が違う存在であることを当然知って生きています。そこには「自我」が存在します。この自我は、成長過程で自然と身に付けていくものですが、社会に出ると自我と外部環境の間に摩擦が生じ、対人ストレスとして現れてくるようになるのです。

私たちは、こういったストレスから自身を守るため、無意識のうちに自我を過度に強化させているのです。こうして、自己防衛として強化されていった自我は、結果として心の病を引き起こすことになってしまうわけです。

 
 
自己愛がもたらす社会的弊害と人間関係トラブル
 
 

森羅万象の世界において、自分がいかにちっぽけな存在であるかを悟らせる禅の「諸法無我」という思想は、この自我という魔物が肥大化することを防止し、自己愛という病の原因を絶ってくれます。

“自分”に固執することで生まれる悩みから解放してくれるのです。

 

 

 

まずは座禅を組んでみよう

今、コミュニケーション能力に問題を抱えている人たちが増えています。それを解決する糸口も、禅の教えにあるのです。

そもそも、人間は決められたことを決められたように実行することで安心感を得る生き物です。しかし現代社会においては、個人にオリジナリティを求める風潮もあります。つまり、自然の摂理に反するストレス機会が多いのです。

 

このようなストレスを一度しっかりリセットするために、禅はとっても効果的なのです!

 

禅の世界は、坐禅をはじめ、食事や作務に至るまで、細かく作法やルールが決められています。それをこなすためには、今に集中せざるを得ず、自我を出す隙などないのです。

やることが決まっていて、それを一生懸命にこなすことに重きを置く禅の教えに従うことは、心に安心感をもたらしてくれるのです。

 

散らかった心を整えるために、まずは坐禅を組んでみましょう!

 

心身に良い効果をもたらす座禅のススメ

 

 

 

 

おわりに

自律神経の失調により引き起こされる諸症状に悩む人たちは、まず病院に行く前に、「笑い」と「禅」を取り入れ、自律神経を回復させることを試されてはいかがでしょうか。

 

例えば座禅の場合は、姿勢を正して座り精神統一を行うわけですから、その最中に癒しの脳波といわれる病院を出しやすい状態にしてくれます。

坐禅を20~30分続けると、自律神経のバランスをとるうえで欠かせない脳内神経伝達物質であるセロトニンが増えるという研究結果も出ています。

 

昔から「病は気から」というではありませんか。人知れず精神的な負担に苦しんでいるくらいなら、まずは「笑い」と「禅」を試してみましょう。そこから、世界はがらりと変わってくるかもしれませんよ ☆

 

 


最終更新日:2017/11/30