カビ博士が語る「カビの豆知識」まとめ

 
私たちの周りはカビだらけ。お風呂や台所などの水回りはもちろん、網戸やエアコンなど意外なところにもカビがたくさーん潜んでいるのです。
 

毎日1万個も吸っていると言われているカビ。健康な人であれば問題ないのですが、免疫力が落ちている高齢者や呼吸器疾患を抱えている人たちにとってはたまったものではありません。

見過ごせない健康被害を引き起こしてしまう。。。かもしれないのです。

 

  • 幼い赤ちゃん
  • 高齢者
  • 治療のため薬で免疫力を抑えている人
  • 末期ガンの方

 

こういった人たちにとっては「カビ」が命取りとなってしまいかねません。

 

そこで今回は、カビがいかに恐ろしい存在であるのかを改めて知ってもらうために、カビについての様々な情報をまとめてみました。是非最後までお付き合いください。

 

 

 

 カビによる健康被害の初期症状 

 

健康被害をもたらすカビの種類

 

世界には10万種類ほどのカビが存在すると言われていますが、私たちの身近にあって本当に危険なものは10種類くらい。この危険なカビを吸い込んだ際の初期症状は、

 

  1. 微熱
  2. 痰 (たん)
  3. 痒み

など

 

肺の中にカビが感染してしまうので、肺炎の一種といえるでしょう。私の知り合い (結核で肺に傷のある方) は、カビにより肺機能が低下し、呼吸不全を起こし、亡くなられました。

エアコンのフィルター垢や掃除機の粉塵などから肺に入ってきたり、傷口から入って炎症を起こす場合もありますので十分気をつけましょう。

 

初期症状で痒みを感じるタイプのカビは、お風呂の排水溝、洗濯機の裏側、そして木の枝などに潜んでいます。そういうところを掃除するときはゴム手袋をつけ、庭いじり時に誤って (カビのついた) 枝で怪我をしてしまった際には、すぐに水で洗い流して消毒をし、念のため病院へ行ってみたほうがいいかもしれません。

 

※ カビが原因で死亡する方は年間1,000人ほどと言われています

※ 皮膚の深いところまで入って血流に乗って脳などに達した場合、重篤になります

 

 

 

 皮膚や耳に生えるカビもある! 

口や傷口から入ってくるカビだけでなく、皮膚に生えるタイプのカビもあります。皮膚の一番外側は免疫のない状態なので、誰でもかかる恐れがあります (白癬菌と呼ばれるものです)。

免疫のある奥までは入りませんが、皮膚の表面で炎症を起こすので痒くなるわけです。

 

健康被害をもたらすカビ対策

 

また、耳の中に生えるカビもあります。耳掃除をし過ぎて少し傷があると、そこにカビが生えてしまう場合があるのです。イヤホンやヘッドホンを長時間つけていると蒸れてしまい、カビが生える危険性が高まるので注意してください。

こうなった場合、カビが原因の中耳炎と考えられますので、、耳鼻科に行って治療されたほうがいいでしょう。

 

 

 

 カビは部屋中のいたるところにいる! 

カビは家の中のいたるところにいます。洗面所、お風呂、台所、部屋の隅、エアコンの中、寝室のクローゼット、ソファの割れ目や隙間、枕などなど。

他にも植木鉢の土にもカビは存在しています。くれぐれも気をつけてくださいね。そして、カビは埃を餌にし、ダニはカビを餌にするということを覚えておきましょう。カビが増えてしまうとダニも増えてしまいますからね。

 

 

 

 食べ物にカビが生えた場合 

カビが生えた部分だけを取り除いて、他の部分を食べたりするのは危険です!目に見えていない部分にもカビは必ず生えています。カビを発見したら、その食品全てを密封して早期に処分しましょう。

 

食べ物にカビが生えた際の対処法と予防法

 

 

 

 良いカビもある 

アオカビは食べ物を腐らせてしまう悪いカビですが、ブルーチーズに使われる場合には良いカビとなります。同じく、日本でよく使われるコウジカビは、鰹節(かつおぶし)を作る際に「カビ付け」として使用されています。

カビって一部は人に有害だけど、一部は人の役に立つんですね。

 

 

 

 クローゼットの中も気をつけよう! 

カビが生えるのは温度が20〜30度で湿度60%超、栄養源がある場所です。例えば、スーツを乾かさないままクローゼットに入れた場合、風通しが悪いのですぐにカビが生えてしまいます。

カビは何だって栄養にするやつなのです。皮脂、汗、手垢などなど。CDにカビが生えた経験はありませんか?これはCDに付いた手の脂にカビが生えたわけなんです。

 

 

 

 カビ予防 

カビは高温多湿で栄養源である汚れがあればどんどん増殖していきます。なので、布団であれば「よく乾燥させる」「汚れを残さないようにする」ことが一番の予防法となります。

 

シンク周りであれば、マメに掃除をし、食べカスを残さないようにするのが重要です。「冷蔵庫の中は冷えているから大丈夫だろう」と思う方もいるかもしれませんが、4度くらいの温度であればカビは死にません。

面倒かとは思いますが、冷蔵庫の中も定期的に掃除してあげましょう。

 

カビの予防法

 

 

 

 カビ撃退法 

カビが発生しないようにしておくことが一番なのですが、万一カビを発生させてしまった場合は、60度以上のお湯をある程度の時間かけてあげるといいでしょう。さらに、カビ取り洗剤を使って殺菌・漂白まですると完璧です。

布団に生えてしまったら、まずは外でよく日光に当て、徹底的に乾燥させましょう。ひどい場合には布団の洗濯業者に頼んでやってもらうしかありませんが…

 

 

 

 おわりに 

カビは梅雨以降に増えてきますので、その前に大掃除をする習慣をつけておきませんか?

そして、日々の掃除は早朝に行うのが良いとされています。動き回るとカビが空中に舞ってしまいますからね。掃除機を使うと舞い上がってしまうので、最初は拭き掃除から、ということも覚えておいてくださいね!

 

清潔を保ち

完璧なまでの快適ライフをお楽しみくださいね ☆
 

 


最終更新日:2017/11/29