投資信託:初心者は「儲かる」より○○で選ぼう!

 

個人型確定拠出年金(愛称:iDeCo)の加入対象者の拡大や、積立型の少額投資非課税制度(NISA)をきっかけに、投資信託に関心を示す人たちが増えてきました。

ただ、そうはいっても、いざ買おうとするとどう選べばいいのか迷ってしまうものです。

 

そこで今回は、初めての「投資信託」選びのポイントをケース別にまとめてみました。以下を参考に、あなたもこれから投信を始めてみませんか。

 
 
 
 

ケース①

まず、20~40代の人が「老後の資金づくり」目的で、20年以上の長期で運用するケースをみてみましょう。

この場合、運用方法はまとまった資金がなくても始められる積立投資が良いでしょう。そして、長期積み立てに向く資産の筆頭候補は、高いリターンが見込める国内外の株式になります。

 

「でも、株式は価格変動が大きいので怖いんだよね〜」と感じている方も多いことでしょう。しかしながら、過去の経験則からすれば、運用期間が20年以上なら「リーマン危機」のような大きな下落があっても回復が見込めるものなのです。

そもそも、定期的に一定額を買う積立投資では、大きな価格変動はデメリットではありません。安値で多くの口数を買え、高値では購入口数を減らすという、積み立てならではの特性が生きます。

 
 
 

ケース②

次に、50代で老後の準備に取り掛かる人のケースをみてみましょう。ここでは教育費や住宅ローンの負担が軽くなり、退職後をにらみ、10年程度の期間で積立投資に励むケースを想定しています。

この場合は、投資対象を株式に絞るのは避けたいところです。なぜなら、大幅な株価の下落に見舞われると、期間中に回復できない恐れもあるからです。

 

そこで採り入れたいのが分散投資です。これは、値動きの異なる資産にお金を分散し、値下がりリスクをできるだけ抑える方法です。

 

株式と債券を組み込んだ「バランス型ファンド」の一例

 
 
 
 

ケース③

ここでは、運用期間が5~10年というケースを考えてみましょう。ある程度まとまった資金が手元にあるものの、教育資金など、使い道が決まっている方のケースです。

この場合、NISAが一つの選択肢となり得るでしょう。お金の使い道、使う時期が決まっているので、期待するリターンは年率3%程度。ケース①②よりもリスクの低い運用が求められます。

というわけで、バランス型の中でも債券の組み入れが多いなど、値動きが緩やかな投信が望ましいでしょう。

 
 

 
 
 
 

ケース④

ケース③と同じく、お金が出ていく時期が決まっていて、運用期間が3~5年程度ならどうでしょう。

このような場合は、無理に投信を買う必要はありません。お金を減らさないことを優先し、預金しておけばいいのです。資産運用では、期間が短いほど背負うリスクを小さくするのが鉄則だと覚えておいてくださいね!

 
 
 
 

ケース⑤

例えば65歳で退職金2000万円を受け取り、年金の補完として90歳まで毎月10万円ずつを取り崩していくと仮定しましょう。

預金だけなら83歳までに資金が枯渇することになります。何らかの、資産を増やす努力も必要になりそうです。こんな方にはケース①〜④を総合的に考えてみましょう。

 
まず、最初の5年間で取り崩すことになる600万円は預金しましょう。次に、6年後の71歳から75歳の間に使うため、目標リターン3%程度のバランス型投信を500万円買います。同様に、11年後の76歳から82歳までに使うため、今度は同5%程度のバランス型を500万円買います。

残りの400万円は、18年後の83歳から90歳までに使うため、株式投信を積み立てます。つまり、運用期間が短いお金ではリスクを負わず、長いお金では積極的にリスクを取る運用方法となります。

 
 
 
 

まとめ

もちろん、市場環境や個人の資産状況次第でもありますが、90歳あるいは100歳までお金で苦労しないためには上述したような (資産運用の) 工夫が必要になってくるわけです。

自分に合った投信を見つけるためには、品揃えの異なる複数の金融機関を調べ尽くす…くらいの手間を惜しまず、キャンペーンなどをうまく活用して運用させていくべきなのです。

 

 

誰もが陥りやすいことなのですが、つい、(今の) 目先の成績が好調なファンドに目を向いてしまいます。しかしながら、本当に見るべきところはそこではありません。

最初にやるべきことは、運用する期間目的を明確にすることの方が大事なのです。

 

ぜひ、「どの投信が儲かるだろうか」…と考えるのは後回しにしていただきたいものです

 
 
 

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