「投資信託」は目論見書で詳細を確認しよう

 

投資信託には必ず「投資信託説明書 〔目論見書(もくろみしょ)〕」と呼ばれる資料があります。これは販売会社や運用会社のサイトで見ることができます。これを読むと投資信託(ファンド)の中身がよ〜く理解できるので、購入する際には必ず目を通しておきましょう。

具体的には、「何に投資しているのか」「過去の運用実績はどうだ」「手数料の水準はこうだ」といった、ファンド選びの決め手となるポイントが詳しく記載されているのです。

 

 

 

 

投資信託の目論見書とは

簡易版のパンフレットタイプは大体8ページくらいで、投資信託の内容がコンパクトにまとめられています。ここに、信託報酬や手数料についても詳しく記載されています。

「面倒なので読まない」という投資かも多いようですが、読むコツを掴んでしまえばけっして難しい資料ではありません。

 

「ファンドの目的」「主要投資対象」「投資方針」「分配方針」「手数料などコストに関する事項」「リスクについて」など、ファンドに関する重要な情報が記載されている資料です。

例えば、人気の「ひふみ投信」の信託報酬は0.98%/年(税込1.0584%)ですが、長期保有していると保有年数に応じて0.2%、0.4%の信託報酬の還元を受けられます。こういったことは目論見書を見ないとよくわかりません。

 

まず、基本的なこと、例えば投資対象(実際に保有している株式の銘柄)やリスクの管理体制についての説明くらいはあらかじめ知っておきたくないですか?特にチェックすべきなのは資産クラス投資銘柄です。

「国内外の株式に投資」…と概要には書いていても、実際には国内株式投資メインになっている投資信託も多々あります。

(言葉のマジックに惑わされてはいけません)

 

 

資産クラスを分散させるためにも、投資対象はしっかりとチェックしておきましょう。目論見書を読むことで、資産クラスの分散ができているかの最終チェックが完了します。

「目論見書すら読んでないのに投資信託を買うなんて大馬鹿もんだぞー!」とまでは言いませんが (笑) 、パンフレットタイプのものであればページ数も少ないので、一度くらいは目を通しておいてくださいね。

 

 

 

 

目論見書はどこで手に入りますか?

目論見書は、販売を担当する証券会社、銀行、保険会社などで入手できます。店舗だけでなく、各社のHPから目論見書をダウンロードしたり、郵送請求を行えるところもあります。

ほとんどの運用会社ではHPに目論見書をPDFで掲載していますので、ダウンロードが可能です。
 

また、目論見書と同様の内容が記載された有価証券届出書や有価証券報告書などの開示資料は、金融庁が運営しているインターネット上のEDINET (金融商品取引法に基づく有価証券報告書等の開示書類に関する電子開示システム) でも閲覧することができます。
 

もし、目論見書の内容が難しくてよく理解できない、といった場合には、販売会社や運用会社に問い合わせてみましょう (目論見書には運用会社の問い合わせ窓口が記載されています)。
 

担当者が理解できるまで、懇切丁寧に説明してくれるはずですよ。

 


 

※ この記事は⑥ (第六回目) です

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最終更新日:2017/11/30