株で儲けた利益はベンチャーに投資するという生き方

 

レオス・キャピタルワークスの社長兼CIOである藤野さんが運用する投資信託の純資産総額は、2013年121億円、14年250億円、15年533億円、16年1155億円。まさに倍々ゲームで増え続けています。

そんな、投資業界で驚異的な記録を打ち出してきたカリスマファンドマネージャー藤野さんに学び、「貯蓄」と「投資」についてあらためて考えてみましょう。

 

 

 

経済を活性化する投資マネーのあり方とは?

多くの投資信託が、日経平均などを基準にした手堅い運用成績を目指す中、皆さんは驚異的な運用実績をたたき出す「ひふみ投信」の存在をご存知でしょうか?

これにも藤野さんは絡んでおり、その驚異的な運用実績の秘密は、なんと、「無名会社」への投資にあるようです。藤野さんは、年間100社以上を自ら全国行脚し、将来成長が期待できるであろう中小企業を発掘し、投資を行っているのです。

 

独自の嗅覚で企業を品定めし、莫大な利益を得てきました。そんな藤野さんの感性は、25年間、6,000社もの経営者に会った中で培われてきたといいます。

過去には、まだ中国地方の中小企業にすぎなかった柳井正氏(ユニクロ社長)や、北海道の家具屋にすぎなかった似鳥昭雄氏(ニトリ社長)などにも会ってきています。

 

欧米の人たちに比べて、圧倒的に金融資産を「貯蓄」という形で保有したがる日本人。「投資は良くない行為」と捉える日本人は今でも少なくありません。藤野さんは、そんな保守的な “思想”こそが、日本のお金の循環を硬直化させていると考えています。

皆さんはどう思いますか?

 

 

 

株で年2億円稼ぐ異色の投資家!

東大を首席で卒業し日本長期信用銀行に入行。その後、エリートコースを歩んだかと思いきや突然キャバ嬢に転身して指名No.1に上り詰めたこともあるという経歴の持ち主である村田美夏さん。

テレビのバラエティ番組では「株で2億円を稼ぐ女」としても人気です。 「1日100万円儲けることが目安で、20営業日で年間2億円以上にはなるってことで。ほかに商品先物もやってるけど、こっちはレバかけて30億円くらい動かせちゃうから、実際いくら持ってるかっていうのはあんまり意味がないんだよね〜」

 

 

・・・と、 個人としてはかなりの高額なトレードをしているのですが、ピリピリとしたところがまるでない、不思議な人なんです。どうやら、利益や残高は大ざっぱにしか把握していないようでもあります。

「投資は大学時代からやってまして、親類に投資家や事業家が多く、いろいろ教えてもらってたんです。例えば伯父は『冷蔵庫が欲しい』と伯母に頼まれたとき、銀行預金を下ろして証券会社で株を買い、儲けた利益で冷蔵庫を買ったという人で。 『こうすれば元手を減らさずにモノが買えるだろ』って言うんです。あー、なるほ どそういう手があるのか、と……」

 

そんな彼女は超高級住宅街でベビーシッターのアルバイトなどをやり、1000万円の資金をつくっ て投資家デビューを果たしました。証券会社に乗り込んで、「私はうるさいことは言いません。減らさないように気をつけてくれたら、何をどれだけ売買しても構いません」と“注文”したそうです。

担当者は思わぬ上客の登場に、跳び上がって喜んだといいます。 「それで担当になった人は、私の資金を回転させまくって手数料を稼ぎ、営業成績を上げました。その代わり、裁量配分の新規公開株をじゃんじゃん割り当てて、残高を増やしてくれました。まさにWin-Win♪」

 

こうして、銀行に就職してしばらく経つ頃には億万長者になっていた村田さん。新入社員でありながら、高級レストランで同僚にご馳走して、苦手な事務仕事を代行してもらっていたというからとにかくブッ飛んでいます。

その後、昼はトレード、夜はキャバ嬢の兼業投資家になった彼女は…

 

 

 

大相場の初動に乗り、後はジタバタしない♡

会社員を辞め、日中に売買ができるようになった彼女は、ホテル予約サイト「一休」、ドラッグストア「クスリ のアオキ」、家具製造小売り「ニトリホールディングス」などの長期上昇を掴みながら、不動産ファンド「ケネディクス」、消費者金融「アイフル」、業務用スーパー 「神戸物産」などの短期急騰にも飛び乗って、荒稼ぎに成功したのです。

その獰猛なトレードスタイルから、ついたあだ名が「ウルフ村田」。 そんな彼女はこう語っています。「トレードのコツはとにかく“初動に乗る”ことです。それまで横ばった値動きだったのが、出来高を伴って頭をもたげてきたときがチャンス!」

 

 

「とりあえず買っとけ、 オーッみたいな感じで (笑)。私としては “まあ損しなきゃいいや” くらいの気持ちなんですけど、初動に乗っておくと市場の皆さんがどんどん買い上げてくれるので、圧倒的 にラクなんです」

 

 

 

株で儲けた利益はベンチャーに投資

そうして相場で稼いだ利益は、これと見込んだベンチャー企業に気前よく投資しています。「必要に応じて運転資金を助けたり。ああしろこうしろと、うる さいことはいいません。私としては一発当てようとかそういうんじゃなくて、純粋 に社会貢献と“優秀な人を応援したい”という気持ちなんです。」

ハズれても、相場で取り戻せるくらいの額なら気にしない。ちなみに、これまでの投資で最大の当たりは「エコアドバンスジャパン」という触媒技術の会社だそう。 開発製品は名だたる大手企業から引く手あまたとなり、村田さんはリターンとして製品の販売権を取得しました。

 

「その権利で次のベンチャーが育てられる。ウチは弟や従妹が立派な家庭を持って後継ぎもちゃんといて、私がリスクとる担当なのかなって思うんです。仮に全財産を失っても、頭が回転してる限りは、今と同じことをやれば復活できる。そのくらいの感じじゃないと、人生面白くないですよ!」

 

 

 

最後に

日経平均株価が2万円を超え、東証1部の時価総額が過去最高になった2015年 6月…週刊誌は「バブル」「暴落間近」と騒ぎ立てたりしていましたが…

そんな中、初心者が陥りがちな失敗ケースを最後に紹介しておきましょう (誰もが藤野さんや村田さんのようにイケイケゴーゴーとはいかないことを踏まえて)。

 

投資初心者の方はよく、 「高値に飛びついて、持ちきれず、投げさせられたところが底…」というパターンに陥りがりです。これを回避するには、とにもかくにも焦らないこと。

狙った銘柄は数日間は監視して、タイミングを計るようにしましょう。回転している大縄跳びに飛び込むようなイメージです☆

 

そんな高値掴みを避けるには、株価よりも出来高に注目しましょう。相場の過熱は株価より出来高に表れます。急増したところが当面の天井だったと いうことはよくあります。

わからない場合は、2〜3回に分けて買うようにしましょう!

 

 

 


最終更新日:2017/12/01