その「かゆみ」、原因は更年期障害かも!

 

「体がかゆくなる」

誰でも経験する不快な感覚ですね。健康なあなたの肌にも忍び寄る「痒み」の原因たち。いったい何なのでしょう?

 

医療用語では「掻痒感」とも言う「かゆみ」は、何らかの理由があってかきむしりたくなるほどの異常事態を引き起こしてしまうのです。

原因は、皮膚の変化・内臓や脳の疾患・ストレス・血行不良など様々ですが、

 

ここでは、更年期障害が原因の「かゆみ」についてまとめてみました。是非参考になさってくださいね。

 

 

 

体が痒いのはなぜ?

原因は、大きく分けて7つあります。

 

① 乾燥肌

乾燥肌は体に水分が足りない状態です。

 

・乾燥した場所に長時間いる

・入浴後、保湿をしない

・加齢

・間違ったスキンケア

・食生活の乱れ

・ストレス

・秋・冬の乾燥時期

 

そして、

更年期障害による影響

 

が原因となります。

 

その「かゆみ」、原因は更年期障害かも!

 

② 多湿

乾燥だけでなく、皮膚が汗で湿潤した状態が続くと、汗腺が目詰まりして「かゆみ」を引き起こす場合があります。

 

③ 虫刺され

虫に刺されると、悪い物質が注入されアレルギー反応を起こしてしまいます。「体に異常が起こったぞ〜」と脳に連絡がいき、「かゆい神経」が働くのです。

 

④ アレルギー

体には免疫反応という機能があり、「敵」と認識した物質が侵入した際にはその物質を攻撃してやっつけようとします。この反応が皮膚のかゆみの原因なのです。

 

・ハウスダスト

・食べ物

・薬

・植物 (花粉など)

 

⑤ 接触

肌が何かに触れてしまうと「かゆい」と感じ、皮膚の発赤や湿疹、腫れなどの症状を引き起こす場合があります。

 

・化粧品・化粧水などのスキンケア製品

・洗剤・柔軟剤などの洗剤

・衣類 (ストッキング・セーターなど)

・植物

・貴金属 (ネックレス・ピアスなど)

・生理用品やオムツ

 

⑥ 皮膚疾患

もともと皮膚疾患という方も少なくありません。

水虫とよばれる白癬症、ダニが原因の疥癬症、日光が原因の日光角化症、足の裏などに小さな水泡がたくさん出来る汗庖、赤い湿疹と強いかゆみを伴う痒疹帯状疱疹掌蹠膿疱症など、「体がかゆい」症状を伴う皮膚疾患は様々です。

 

⑦ 内臓の病気

肝臓病、黄疸、慢性腎不全の場合は、体内の有害物質がうまく排泄されないことによって、体内にヒスタミンやサイトカインなどのかゆみを引き起こす物質が分泌され「体がかゆい」と感じてしまいます。

他にも、ガン甲状腺機能に問題がある場合、糖尿病ストレスなどでも、「体がかゆく」なってしまいます。

スキンケアはちゃんとしているのに「かゆみ」が長引く、倦怠感や発熱など他の全身症状もある場合には、内臓の病気が隠れていることもあるので注意が必要です。

 

その「かゆみ」、原因は更年期障害かも!

 

さて、

「痒み」の原因の種類を一通りみてきましたがいかがでしたか?あなたの「体のかゆみ」の原因はわかりましたでしょうか?

 

「おそらく、私のかゆみの原因は更年期障害なんだわ」と思っていらっしゃる方、お待たせしました。ここから、更年期障害について書いていますので、最後までじっくりお読みください。

 

 

 

更年期障害でなぜかゆくなるの?

更年期と聞くと、のぼせほてり大量の汗をかくなどのイメージを抱く方が多いと思います。しかし、更年期に変化しているのは身体の中だけではありません。

イライラ不眠などの精神的な症状もあります。そして、年齢とともに多くの女性を悩ませている症状のひとつが「かゆみ」なのです。

 

更年期になると、女性ホルモンがガクッと減少します。中でも、「エストロゲン」の減少が「かゆみ」を引き起こしているのです。

肌のコラーゲン水分量を増やす役割を担い、卵巣から分泌される「エストロゲン」。

 

卵巣の機能は30歳代後半から少しずつ低下するのですが、これに伴いコラーゲンなどが減り、代謝も落ちてしまいます。つまり、肌の再生能力が低下し「かゆいかゆい」となってしまうのです。

おまけに、肌の水分保持力が下がって「痒い痒い」。肌のバリア機能も低下して「痒い痒い」。

 

 

 

治療法は?

その「かゆみ」、原因は更年期障害かも!

更年期によるかゆみの治療法としては「女性ホルモン補充療法」が挙げられます。これは不足しているエストロゲンを補う治療法で、更年期障害などに有効といわれています。

ただし、がん細胞の増殖を促すリスクもあると言われているので注意が必要です。症状と原因を明らかにしたうえで慎重に治療法を選択しましょう。

 

かゆみがひどく日常生活に支障をきたしている場合は、一時的にかゆみを緩和させる対症療法も選択肢のひとつです。皮膚科を受診し、医師に相談し、軟膏や内服などの薬を処方してもらってはいかがでしょうか。

 

 

対処法は?

医学的な治療以外にも、ご自身で対処していくことも大事です。かゆみを防ぐために、まずは肌を乾燥させないことが大切です。

 

入浴で熱いお湯に浸かったり、ボディソープを使ってゴシゴシと皮脂を落とし過ぎたりすると、さらなる乾燥を招きます。そうではなく、お湯だけで身体をさっと洗い流す日を作りましょう。

お湯の温度も、ぬるめにすると乾燥対策になります。そして、お風呂あがりや毎日のスキンケアでは、ビタミンB2やビタミンB6を配合しているクリームなどで顔やボディをしっかり保湿しましょう。

 

また、紫外線は肌を老化させるだけでなく、乾燥の原因にもなります。日焼け止めを塗ることも大事ですが、日頃から帽子・手袋・日傘などを活用し、紫外線から肌をしっかりガードしてください。雨や曇っている日であっても紫外線は降り注いでいるので、油断は禁物です。

 

 

最後に、

睡眠の質も重要です。

 

人体とは本当によくできたもので、眠っている間に成長ホルモンが分泌され、肌の回復を助けてくれるんです。

 

しかし、

「かゆくて眠れない」状態が続くとかゆみがさらに悪化してしまいますよね。そんなときは、まずかゆみの症状を和らげることを優先して、かゆみ止めなどを活用しましょう。

 

そして最後の最後に、

ストレスが自律神経のバランスを崩し、お肌に必要なホルモンの分泌を抑えてしまう原因となります。

 

更年期 → イライラ・不眠 ・ストレス→ 「かゆいかゆい」

ではなく、

更年期 → かゆみ止め → 熟睡 → ストレス軽減 → かゆくない

を目指しましょう ♡

 

 


最終更新日:2017/11/30