私病気で困ってます!「多汗症」のこと、理解して!

 
多汗症って、どちらかといえば男性のイメージじゃないですか?

多汗症 = 男性

 

ラーメン店で体格のいい男子が汗をタラタラ垂らしながら食べている。肉体系のマッチョな男がTシャツを絞れるくらいに汗をかく。引っ越し屋さん。相撲取り。。。

 

そんな絵が頭に浮かんできませんか?

 

 

でもですね、女性だって多汗症で困ってるんだぞってこと、皆さんにもよ〜く知っておいてほしいので、今回は「多汗症の種類」について簡単にまとめてみました。

日常生活に支障をきたすほど異常に汗の出る「多汗症」には、大きく分けて2種類あるんですよ。それではさっそく、それぞれの原因と特徴を見ていきましょう。

 

 

 


1. 全身性多汗症

全身性多汗症はその名の通り、汗が全身の至るところから噴き出してしまうという、まるでスコールにでもあったかのような現象を引き起こしてしまいます。

頭、顔、首、上半身、下半身…と、全身にわたって大量に汗をかく病気なんです。実はこのタイプは珍しく、多汗症患者の1割程度しかいないんです。

 

《原因》

全身性多汗症は、遺伝 (生まれつき)の場合と他の病気が原因の場合があるようです。

ちなみに、全身性多汗症を引き起こす病気には以下のものがあります。

 

 

◯ 甲状腺機能亢進症(バセドー病)

甲状腺の機能が活発になりすぎて甲状腺ホルモンが過剰に分泌される病気です。代表的なものに「バセドー病」があります。甲状腺ホルモンの分泌が過剰になると、全身の代謝が高まることで汗が出やすくなります。

 

◯ 褐色細胞腫副腎

副腎の髄質というところに腫瘍ができる病気です。「アドレナリン」というホルモンが大量に分泌されることで全身の代謝が高まり、汗をかきやすくなります。

 

◯ 糖尿病

糖尿病の合併症のひとつに、末梢神経に障害が起こる「糖尿病神経障害」というものがあります。これを発症すると、体温などを調節する「自律神経」が乱れ、全身から汗をかきやすくなります。

 

◯ 結核

結核は結核菌に侵される病気で、発病すると微熱が続きます。その熱を下げるため、汗の量が増えることがあるんです。

 

◯ 自律神経失調症

過労やストレスなどが原因で自律神経のバランスが乱れ、心身に不調が現れる病気です。症状は人によって異なりますが、汗が出やすくなるケースもあります。

 

◯ 更年期障害

更年期障害の代表的な症状に「ホットフラッシュ」というものがあります。急に体がほてったり、大量の汗が噴き出したり…

 

辛い更年期障害で多汗症に

 

 

 


2. 局所性多汗症

局所性多汗症は、体の特定の部分だけに大量の汗をかく病気です。でも、汗をかく部位は1か所とは限りません。手のひらと足の裏とワキの下…というように、複数箇所に及ぶこともあるんです。

(体のどの部位でも発症する可能性はあります)

 

局所性多汗症は、交感神経の反応が過敏な人が発症しやすいとされています。

 

 

 

 

 まとめ 

いかがでしたか?

 

こうやって「多汗症」についての概要をハイライトで見てまいりましたが、

 

  • 全身性多汗症は「遺伝」「病気」が原因
  • 局所性多汗症は「交感神経が過敏な人」が発症しやすい

 

実はこれくらいしかわかっておらず、「全身性」「局所性」ともにはっきりとした原因は未だ解明されておりません。

 

病気が原因の場合であれば、その病気を治すことで多汗症を改善させることもできますが、「多汗症」の原因・症状・程度の具合は千差万別、一概に「お薬で治るんでしょ?」などと言うことはできないんです。

手術の有効性もケースバイケースです。

 

わかってもらえましたでしょうか?

 

もし、あなたの周りに汗っかきの人がいるなと思ったら、「汚い」「臭い」「見苦しい」などとは思わずに、そっとハンカチを渡してあげるくらいの思いやりの気持ちを持っていただけたら嬉しいなと思います。

 

困った時はお互い様です。

みんなで助け合っていきましょうね!

 

 


最終更新日:2017/11/29