「パーキンソン病」と「パーキンソン症候群」の違いってなに?

 

45歳の時に「若年性パーキンソン病」を患ったとして、伝説のロックバンド「44マグナム」のボーカル梅原達也さんの名前が挙がっていましたが、それから10年ほどの歳月が流れ、東京・高円寺のライブハウスで復活を果たしました。良かったですねー!

ちなみに、「44マグナム」を知らない方のために、彼らの簡単な情報を少しだけ添えておきましょう。

 

「44マグナム」は1980年代にメジャーデビューし、X―JAPANなど多くのバンドに多大なる影響を与えた中高年世代には懐かしいロックバンドなんです。

そのボーカルの梅原さんは、2006年、なんと!45歳の若さにして、手が震えるなどして、普通の日常生活が送れなくなってしまったのです。

 

 

 

 

 

 

パーキンソン病の症状

 

① 振戦  (震え)

振戦は、片側の手指に始まり、脚に広がり、やがてもう片方の手足にも広がっていきます。主に安静時に起こります。

 

次に

 

② 固縮

固縮と呼ばれる、手首・肘・肩など、関節がカクカクと動きやすくなったり動きにくくなったりする状態になります。

 

そして、

 

③ 無動 (運動緩慢)

仮面様顔貌 (顔の表情がなくなる)、単調な話し方、身振り手振りの少なさなどが現れてきます。

 

そしてもう一つ、

 

④ 姿勢反射障害

立った時に前傾姿勢になったり、前・後・横から押されるとその方向に突進して倒れてしまう突進現象や、小刻み歩行で徐々に加速し、次第に小走りになる加速歩行が見られる場合もあります。

 

 

 

 

これらの症状に加えて、自律神経兆候 (便秘・排尿障害・起立性低血圧・脂顔・四肢循環障害・多汗など) や、情緒面の異常 (抑鬱状態)、認知障害を伴う場合もあります。

 

最終的に、一番ひどい状態になれば、一人では動けなくなってしまいます。

 

 

 

 

 

パーキンソン病の原因と治療法

パーキンソン病は、中脳の黒質という部分に異常が起こり、ドーパミンが少なくなることが原因とされています。ただ、どうしてこういうことが怒ってしまうのかというメカニズムについては未だわかってはいません。

パーキンソン病の多くは、50〜60代に発症し、姿勢異常と運動障害が進行します。男女どちらかに多く起こることはなく、遺伝もしません。どちらかというと、アジア人よりも白人に多い傾向にあります。

 

 

 

 

そのパーキンソン病の治療法といえば

  1. 薬物療法
  2. リハビリ
  3. 手術

 

 

「薬物療法」では、不足しているドーパミンを補助します。ちなみに、現代医学では、完治させる薬はまだ発見されていませんので、症状に応じた対症療法となります。

薬物療法と併せて「リハビリ」が行われます。身体が硬くならないように関節可動域運動やストレッチ、バランスをとる練習、歩行動作練習などが行われます。

 

上記2つで良い結果が出ない場合、手術が施される場合もあります。手術には2種類あり、パーキンソン病に関わる脳の一部を破壊する手術と、脳に電極を埋め込む脳深部刺激療法があります。

 

 
 

 

 

「パーキンソン病」と「パーキンソン症候群」の違いは?

 

「パーキンソン病」と「パーキンソン症候群」・・・似ているようで違う病気です。ではいったい、この2つの違いは何なのでしょうか?

 

詳細は難しくなるので省略しますが、わかりやすくいえば、上述した症状を引き起こすメインの病気が「パーキンソン病」であり、

脳卒中や投薬に起因することで同じような症状が発生する場合を「パーキンソン症候群」と呼びます。「パーキンソン病」ではないけれど、同じような症状を抱えている高齢者は案外多いものです。

 

 
 

 

 

「パーキンソン病」の有名人

冒頭で44マグナムの梅原さんの話をしましたが、世界的には多くの有名人が難病「パーキンソン病」で苦しんでいます。

 

例えば、

  • モハメド・アリ (元ボクシングヘビー級王者)
  • キャサリン・ヘプバーン (女優)
  • ロビン・ウィリアムズ    (俳優)
  • マイケル・J・フォックス   (俳優)

 

 

  • アドルフ・ヒトラー     (政治家)
  • カストロ議長 (キューバの政治家)
  • 鄧小平    (政治家)
  • ヨハネ・パウロ二世   (元ローマ教皇)

 

 

  • マサ斎藤    (元プロレスラー)
  • 岡本太郎  (芸術家)
  • 小森和子     (タレント)
  • 江戸川乱歩    (小説家)
  • 永六輔      (タレント)

 

などなど。

 

 
 

 

 

加藤茶は「パーキンソン症候群」だった

タレントの加藤茶さんは、一時重病説が囁かれていましたが、実は「パーキンソン症候群」に悩まされていたそうです。

ボケの症状を自ら感じたり、異常な手の震えが頻繁にあったり、食欲不振になってしまったり…

 

加藤さんの場合は、以前「大動脈解離」の手術を受けており、この時に処方された薬が体に合わなかったことが原因と考えられています。

繰り返しになりますが、「パーキンソン症候群」とは、手足が震える、筋肉が引きつるといった「パーキンソン病」の典型的な症状と同じような (しかしパーキンソン病ではない) 症状が見られる病気のことです。

 

 

加藤さんの症例のように、持病により処方された薬などの副作用や、脳系統からの発症など、様々な原因が取りざたされています。

 

 

 
 

 

「パーキンソン病」は神様が与えた試練?

「50歳で車いすか寝たきり」と宣告されながらも、通常の20倍もの薬を飲んでステージに立ち続けた梅原さん。その反動もあって症状は悪化。体の自由が効かなくなると、頭の中に電極を埋め込み、脳神経を制御する手術に踏み切りました。2016年夏のことです。

 

梅原さんは言います。

 

「頭をボルトで固定して、局部麻酔で10時間もの手術を受けるときはさすがに後悔しましたが、もう一度ステージで歌うにはそれ以外に選択肢がなかったんです。」

「俺は歌うことしか知らないし、歌だけあれば十分。俺にとって生きるとは音楽をやることで、音楽がなければ生きている意味がないんです。」

 

1,000人に1人とされる難病を発症した当初は、「なぜ俺が?」と運命を恨みました。トイレにも行けず、寝返りを打つことすらできなかったときにはもう絶望し、うつにも苦しみました。

それでも、最後の最後に諦めないでいられたのは、理解者がいてくれたから。『動けるようになったらまた一緒にやろう』と言ってくれたバンドの仲間たちにどれだけ救われたことか……」

 

 

手術で症状はいくらか改善したものの、体調は全盛期の50%ほどにしか戻っていないそうです。腹式で歌うことはできず、足がつることともしばしば。数年前からは緑内障も患っているそうです。

 

ただ、

「こういった障害に、いちいち文句を言ってもはじまらない。やりたいように生きてきたし、今もやりたいようにやっているんだから全部受け入れてやろうと思っています。」

「とにかく、病気中心の生活から音楽中心の生活に戻れたのですから文句はありません。ステージで目が合うと、仲間たちがうなずき、ほほ笑んでくれるのだから、それだけで最高ですよ。」

 

病気は「調子に乗りすぎだ」と神様が与えた試練だと思って、真摯に受け止めている様子の梅原さん。確かに、不平不満を述べ諂っても、改善されるわけではないですもんね。

それよりは、現実をしっかりと受け止めて、前向きに死ぬまでステージに立って歌い続ける方が人生楽しいじゃないですか。

 

 

 

 

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